AVENGED SEVENFOLD - City of Evil -
- avenged sevenfold
- シティ・オブ・イーヴル(初回限定盤)
アメリカ産若手メタル・ニューメタルバンドの3作目となるフルアルバム。
今アメリカでは中々人気があるみたいです。
短髪で墨だらけというのが今風ですね。
音楽的には「80~90年代パワーメタル+ラウドロック」といった感じです。
時にジャーマンメタルを彷彿とさせる、ツインリードを積極的に用いた硬派でヘヴィなバッキングの上に、ロックンロールな歌い回しをするヴォーカルが乗っています。歌メロを重視しているようで、予想以上にポップな印象を受けました。
若手ならではの勢いで一気に聴かせてくれます。
演奏のレベルはとりあえず及第点といったところでしょうか。
大まかな感想としては(いい意味で)高品質なB級アルバムといった感じです。
個人的には元気の良い①=Beast and the Harloyaやt③=Blinded in chainsが気に入りました。
メロディックなメタルやラウドロックがお好きな方にはオススメです。
最近は、UKのBullet for My Valentineといい、彼等といいイキのいい若手が少しづつ出てきました。
これからのロックシーンがちょっとだけ楽しみです。
最近気になってる曲@スリムビューティーハウス
- オムニバス, THE Quantic Soul Orchestra, Bootsy Collins feat.One, Ginger Ale, U’nique feat.Angie Brown, Sodex, Mambana
- Motivation songs for make-up(CCCD)
ここ2~3ヶ月たまに見かけるスリムビューティーハウスのCM。
「パーティーにやってきた優香」的な内容のCMなんだけど、その中で流れてる曲が、落ち着いた感じの上品なハウスで、なかなかいい曲だったので結構気になってました。
なんか優香もいつもと違った雰囲気でいい感じですし。
んで調べてみたら、その曲はJetlagというアーティストの「So Right」で、Towa teiがセレクトした曲から成る「Motivation Songs For Make Up」というコンピアルバムに収録されてるという事が判明。
今度CD買ってみようと思います。
「女性向けの企画で、{部屋でメイクして1人で夜の街をドライヴィングがテーマ」らしいので、やはり落ち着いたhouse系がお好きな女性の方にオススメです(まだCD聴いてないのに無責任ですが・・)。
ANGRA - Temple of shadows -
- Angra
- Temple of Shadows
ブラジル出身のメタルバンドの中では最も古株になりました、ANGRAです。衝撃のデビューを果たした1stから早10数年。現時点での最新作であるこの「Temple of shadows」は、今だに彼等が魅力的なバンドであることを伝えてくれます。
「11世紀後半の十字軍戦士“シャドウ・ハンター”が赴く魂の探求の旅を描いたコンセプト・アルバム」だそうですが、そういう事抜きにしても十分に楽しめるドラマティックなメタルアルバムです。
荘厳なイントロの①から、文句なしのスピードチューン②=spread your fireへと続く流れは圧巻の一言。その後はミドルテンポの曲を中心に、十分に練られたリフやヴォーカルのメロディライン、楽曲の構成でじっくりと聞かせてくれます。アルバム各所に散りばめられた秀逸なフレーズがとても魅力的です。
演奏もリードギターのキコ・ルーレイロを初めとして、テクニシャン揃いでインストパートも楽しめます。前作から参加しているヴォーカルのエドゥ・ファラスキもキーの高いパートが多くて大変そうですが、それでも随分と貫禄が出てきました。これでドラマーに表現力が加われば無敵かなと。それは次回に期待します。
ベテランの彼等ですので、最近のメロスピバンド達のような青臭さがないところが僕は好きです。
ここ数年のメロディックメタルのアルバムの中では出色の出来だと思います。
タイトルトラックといってもいい⑥=Temple of hateではジャーマンメタルの勇、カイ・ハンセンが、⑨ではBlind Gurdianのハンズィ・キアシュがゲストで参加しています。
ちなみに付属のDVDに収録されているライヴも見応え十分でした。
JOHN LEGEND -get lifted-
- John Legend
- Get Lifted
カニエ・ウエストのレーベル第1弾アーティスト、John Legendのデビューアルバム(プロデューサーもカニエ)。全体的に渋くて地味な印象のアルバムですが、その分じっくりと聞かせてくれる作品です。
前半はいかにもカニエといった感じのトラックに、力強く歌い上げるジョンの歌声が乗って、心地よいソウル・R&Bの世界。中盤から後半にかけては、ゴスペル的なフレーズやゆったりとした楽曲が増えて、より一層ソウルフル。ジョン・レジェンドの本領発揮といった感じです。
「マーヴィン・ゲイやスティーヴィー・ワンダーを彷彿とさせる」と言われる彼。まだまだこじんまりとしたところはあるものの、そういったビッグシンガーに近付ける才能は感じさせてくれます。まだ25歳ですしこれからが楽しみです。
個人的には今年に入って買ったCDの中では一番聞いている作品です。⑫-Refuge(when it's cold outside)から⑬-It don't have to change(featuring the Stephens family)の優しげな流れはとても心地よく、何度もリピートしてしまいます。
音楽らしい音楽だと感じます。
SOUL,R&Bファンだけではなく、幅広く色々な世代の人が楽しめそうなアルバムです。
FALL OUT BOY - From under the cork tree -
- Fall Out Boy
- From Under the Cork Tree (試聴あり)
シングル③=dance,dance等が好調なポップ・メロパンクバンドFall out boy。
オーソドックスなスタイルながら、ボーカルのメロディラインに深みがあり、勢いだけのパンクバンドとは一味違う雰囲気です。
アルバム全体を通してこれといった捨て曲もなく、安定感を感じます。
個人的には前述の③や⑮=the music or the miseryの様なキャッチーな曲が気に入りました。
なかなか「アタリ」のアルバムですね^^
NE-YO -in my own words-
- Ne-Yo
- In My Own Words
知り合いのHip-Hop masterからのオススメ、Ne-Yoのデビューアルバム。
どうやらその世界ではなかなか有名なアーティスト&トラックメーカーらしく、このアルバムでもメロディアス&ソウルフルで素敵な曲・歌を聞かせてくれています。
彼の曲にはいい意味で歌謡曲的な分かりやすさがあり、どの曲でもシングルカットできそうな、そんな勢いです。最近のhiphopやR&Bのいいとこ取りなところはちょっとズルい~とすら思ってしまいます。kanyeっぽい⑨などいい感じです。
また、③や④、⑫のようなシリアスで切ない系のメロディもとても魅力的。
普段rockを中心に音楽を聞いている私ですが、いいメロディといいリズムがあればジャンルなんて関係ないと改めて思うのでした。
BULLET FOR MY VALENTINE - The poison -
- Bullet for My Valentine
- The Poison
UK産・新世代メタルバンドの1stフルレンスアルバム。
曲の雰囲気はスクリーモ+北欧系メロデス+80年代メタルといった感じ。
IRON MAIDENを初めとする純メタルの影響を堂々と自分達の音楽として消化しているところなど、なかなか頼もしい若手です。
きちんと練られたリフワーク、フックのあるコーラスパートも◎
いかにもなイントロの①からアグレッシブな②、さらに③④⑤⑥へと続く展開は彼等の勢いと力強さ感じさせます。(特に⑤のリフはオススメ。オールドスクールなメタルファンはニヤリでしょう。)
また、3分半の短い曲にしっかりとした構成を詰めた⑧は勢いだけではない、バンドの底力を感じます。後半にも良い楽曲が並んでおり、アルバム全体を通じてこれといった捨て曲もなく、最後まで手を抜かない姿勢は非常に好印象です。
今後、さらにヴォーカルが成長し、バンドの代表曲となるようなキラーチューンが生まれれば、より素晴らしいバンドになるのではないでしょうか。
「リアルタイムではなく、後追いでIron maidenやJudas priest、Metallica、Testament等を聞いて育ってきた若い奴等が、新しい時代のヘヴィミュージックを取り入れつつ、(結果として)新世代と旧世代どちらでも聞ける様なアルバムを作った」ということはロック/メタルファンにとって喜ぶべき事だと思います。
ちなみに出身地やヘヴィなサウンドから、LostprophetsやFuneral for a friendと比較されることが多いらしいですが、聞いた感じではジャンルにおける立ち位置が全然違うと言っていいでしょう。
EDGUY - Rocket Ride -
- EDGUY
- Rocket Ride(初回限定盤)
ドイツが誇る実力派メタルバンドEDGUYのニューアルバム。
前作Hellfire clubが素晴らしい出来だったので、結構期待して購入しました。
演奏、サウンドクオリティ共に全く問題ないのですが、曲の出来に飛び抜けたものがなく、正直ガックシ・・・orz のアルバムになってしまいました。名作ゆえに、バンドのイメージを固定化させかねない前作の影響から抜け出そうとしたのか、バラエティ豊かな曲が多いものの、若干空回り気味。
彼等らしいスピードチューンもメロディが突き抜け切れていないというかなんというか。
とはいえ、バラードの⑦やスマートなリフを聞かせる⑨の出来は流石です。
個人的には、前作の「ジャーマンメタル+正統派ヘヴィメタルの素晴らしい融合」といった路線を継続せずに、完成度の高いアルバムを作るには、今作の様なバラエティ系に走るよりも、前作のlavatory love machineのようなポップな曲を沢山収録しても良かったような気がします。
勝手な意見ですが。
次のアルバムまで一息つくということで、自分を納得させることにします。
最近メタル系はイマイチ良いアルバムに出会えません。。。
KELLY CLARKSON - breakaway -
- ケリー・クラークソン
- ブレイクアウェイ(期間限定)
Avectoi さんおススメのKelly Clarksonです。
先日渋谷のHMVに行ったときに購入しました。
音を聞いて納得。去年FMや有線等でよく耳にした曲がたくさんでした。
その時はAvirilとかEvanesceneceぽいなと感じた記憶があります。
ただ改めてアルバムを聞いてみると、アイドルらしからぬ力強い歌いっぷりが気持ち良く、サビにきちんとフックを持ってくる曲も丁寧な作りで説得力十分です。
ヒットした曲にはパンキッシュ&オルタナな風味を加えた今風なハードポップもありますが、cryの頃のFaith hillのような大人っぽい&僅かにカントリーのテイストが入ったオーソドックスな曲もあり、充実したアルバムになっています。捨て曲なし。長く付き合えそうな一枚です。
周りの大人達がかなり気合を入れてプロデュースしているように感じるのですが、彼女も見事に応えていますね。今後もっと化けるかもしれません。
日本のアイドル達にももうちょっと頑張って欲しいものです。
YNGWIE MALMSTEEN -eclipse-
- Yngwie Malmsteen
- Eclipse
こんばんは。
ライブドアショックに直撃され死にかけております。
さて、イングヴェイ・マルムティーンといえば他の追随を許さない
速弾きとクラッシックの要素を取り入れた強烈な楽曲によって、
ロック界を代表するギタリストになった人ですが、彼はまた多作の
ミュージシャンとしても知られております。それ故、代表作とされる
作品も多く、ファンの間でもどのアルバムが一番良いかなどといった
議論に関しては意見の分かれるところです。
今日紹介するこの-eclipse-は90年発表の6thアルバムです。
僕はこの作品が彼の代表作だとは思いませんが、一番好きな
アルバムです。彼の作品の中では最も北欧的なメロディックさを
備えた曲が多く(③以降)、比較的キーボードを多用し、線が細い
ながらも伸びやかなハイトーンを聞かせるヨラン・エドマンの
ヴォーカルなどによって、荒々しさを抑えた落ち着きのあるアル
バムに仕上がっています。逆に上記の理由からこの作品をあまり
好まないファンもいますが、それでもメロディの良さと聞きやすさに
関してはあまり異論は聞かれません。
地味だけど味のある①、 彼のジミヘン好きが顕著な②、 一転して
切ないバラードの③、物悲しいメロディとスピーディな曲展開が見事な④、
シンセのフレーズが印象的な⑥、同じくシンセで始まり力強く聞かせる⑦、
ソロでイングヴェイ節が炸裂するアルバム中最速の⑧、じっくりとメロディ
を聞かせる⑨、速弾きリフが彼らしい⑩、アルバムのラストを飾るにふさわ
しい(日本版は別にボーナストラックあり)メロディアスなインストの⑪、
などなどじっくり聞くと意外とバラエティに富んでいるアルバムです。
初めて彼の作品を聞く人には、このアルバムとthe seventh sign(94’)
もしくは trirogy(86')あたりをセットで聞くといいのでは、と思います。