#10

ジャクソン・ブラウンの初期の名曲「ディーズ・デイズ」を、ブルーグラスというジャンルのバンドがカヴァーした曲です。このカヴァーのスタイルはブルーグラスじゃないけど…
ググってたら、プログレッシブ・ブルーグラスというジャンルがあるのを今知った(当時は無かったと思う)カテゴライズ好きだよね。

アメリカのルーツミュージックの一つですが、彼らは…例えば日本の演歌の人が、タトゥーを入れた上半身ハダカで歌うとか、イントロでラップかますとか、オールドファンが眉をひそめ、「ま、アイツらはアレだから」と相手にしない感じです(本当か?




1975    トリオが扱ってたラウンダー・レコードのフライングフィッシュ・レーベルって一時期日本で消えたよね。トリオ自体は一旦つぶれたけど、レーベルの版権が宙に浮いたようで消えたんだと思ってます。

ジェフ・マルダーとエイモス・ギャレットの、あの名盤もフライングフィッシュだったよね。トリオでいうと、日本のSHOW BOATレーベルもそうでしたし、WARのハーモニカ奏者リー・オスカーも、トリオからソロアルバムが出てた記憶があります。




本家本元のディーズ・デイズ。スライドギターはデヴィッド・リンドレー。1973年発売。レコードのジャケットは中庭の風景が中袋の絵で、抜き出すとアルバム表面に穴が開いていて変化しますw



簡単に言えば、ブルーグラスとはジャズみたいに間奏を順番に回して演奏するカントリーみたいな…インストルメンタル曲もあって、基本は生楽器だけ。アメリカのバンドらしいコーラスあり。演奏は2ビートかワルツ。って、それだけじゃ分からないよね?


カーティス・バーチのギターがオベーションですね。伝統的なブルー・グラスではマーチンD28とかD35です。ギブソンもギルドも出て来ません。当時のUSA製のオベーションが最近の廉価版よりも鳴りが良いのが分かりますね。ジョン・コーワンのベースがエレベですが、それも通常ありえません。ヴォーカルはマイクで増幅しますが、楽器は生楽器が基本なのです。サム・ブッシュもピックアップ付けている時があります。コートニー・ジョンソンのバンジョーは音量あるのでマイクで拾ってませんね。



フラット・マンドリン奏者のサム・ブッシュがリーダーですが、やはりブルグラ業界の異端児、フラット・マンドリン奏者のデヴィッド・グリスマンも、伝統からはみ出したパフォーマンスが多く、デッドのジェリー・ガルシアともジョイント作品があります。

アメリカでのロックンロール誕生に重要な、白人サイドのヒルビリー、カントリー、ブルーグラスなどルーツ音楽になっています(╹◡╹)