Steely Dan / Babylon Sisters(1980)

スティーリー・ダンは70年代後半の、いわゆるオシャレな音でした。フュージョンとかクロスオーバーとか呼ばれるジャンルでしたが、そのグルーヴがロック、ポップス寄りでしたのでカテゴリーなど気にせず多くのリスナーがいました。

72年の1st. アルバムの中から「ドゥ・イット・アゲイン」がヒットするラッキーなスタートだったスティーリー・ダンですが、在籍していたメンバーが次々抜けていったのは有名で、ドゥービーズのジェフ・バクスターやマイケル・マクドナルドも元メンバーです。

最終的に残ったのは、ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの2人だけでした。当時の腕利きのスタジオミュージシャンを曲ごとに使い分けて、時間とお金をかけて録音してたようです。今でいうノラ・ジョーンズ方式ですね。そのままツアーは不可能だろという…

リアルタイムではMTVも無かったので、いま初めて映像として観ると、ドナルド・フェイゲンとかいかにも神経質そうですね、高きを求めて自分達を追い込み過ぎたのかな?



"Peg"(1977)



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"彩 エイジャ"(1977)
72年にアジア人で初めてパリコレの舞台に立った山口小夜子さんがジャケット。


やはり77年の「aja」と、80年の「Gaucho」が素晴らしいと思います。82年にスティーリー・ダンの音と大差無いソロを、ドナルド・フェイゲンがリリースしたところまでで、90年代の再結成以降は知らない。知らないって冷たい言い方…。今のところ興味はない。ってもっと冷たい。

Donald Fagen / I.G.Y.(1982)