ドイツの新しいスタイル



オランダの勝負にこだわる不細工なサッカー



ブラジル、アルゼンチンのメンタルの弱さ



南米勢の自分達のスタイルへの自信



ガーナ、コートジボアールに象徴されるアフリカの組織力の成長



ニュージランドの意外な頑張り(初出場で敗戦なし)



アスリートだらけのアメリカ(日本がやりたかった90分走り続けるサッカーを体現していた)




オランダ 0-1 スペイン

渇望(かつぼう)。


得てして決勝はこういう展開になる。

ナーバスになっていて、ファウルが多すぎる。
お互いの持ち味を出し合うゲームにはなかなかならない。
3位決定戦のほうがゲームとしては面白かった。

スペイン、よかったのは立ち上がりだけ
ブスケッツ、ペドロがたくさんボールに触れている間は、オランダペース。


オランダが潰しあいのゲームに持ち込んだ。
4枚のDF、2枚の壊し屋、4枚の攻撃陣 中盤はほぼない。
潰してサイドに展開、個人の力で突破を図る⇒CKにもちこむ。

面白いサッカー、美しいサッカーをするオランダはもういない
勝利に飢えたオランダは何よりも結果を欲した。


お互いの中盤はストレスを抱える展開
なかなかアイデアの見れないゲーム。 見ているほうもストレスが溜まる


前半は、立ち上がりスペインがペースを握ったが、オランダがファウルをしてでも潰しまくる。
意図的に激しく当たりにいっていたようだった。
結局、前半はオランダペースで終わった。 不本意ではあろうが、勝利にこだわりゲームを壊しに出た。


スペインは自分達のスタイルを崩さない。
長短のパスを織り交ぜ、門に顔を出し、狭いところでもボールキープした。

ただEURO2008で優勝したときと違うのは、ペドロやヘスス・ナバスといったドリブルで勝負を仕掛ける選手を
中盤に入れていたこと。 彼らのようなエゴイストが、時に単調になる攻撃にアクセントを加えた。
それが、効果的であったかどうかは別にして・・・
デルボスケはペドロ、ヘススナバスによる個人の突破を期待してた。


後半は、ゴール前での攻防が増えた。
両チーム、ギアを上げた。


後半17分 スナイデルのスルーパスにロッベンが抜け出し、GKカシージャスと1対1!
 ここは、カシージャスが最後まで我慢してビッグセーブ!!

オランダの最大の武器は、ロッベンのスピードを生かしたカウンター。
ポゼッションを生かした攻撃はない。


後半24分 今度は、オランダGKステケレンブルグがスーパーセーブ。ビジャの近距離シュートをブロック!

直後の後半25分、オランダはカイトに変えてエリア投入。
これは、攻撃のスイッチを入れるサイン!! カイトと代えたというのが大きな意味があったと思う。

スペインがゴールへ近づくが、なかなかオランダゴールを割れない。
オランダは虎視眈々とカウンターを狙う。

後半38分 ロングボールをファン・ペルシーがすらしたボールにロッベンが走りこむ。
 プジョルに競り勝つが、カシージャスが飛び出してキャッチ。

このあと、レフェリーのハワード・ウェブに対して抗議(プジョルともつれた時のプレーに関して)に走ったロッベンのスピードがすごかった笑

後半42分 スペインは疲れの見え始めた、シャビ・アロンソに代えてセスクを投入。

互いにゴールを狙ったが、結局90分では決着付かず延長戦へ


延長前半5分 イニエスタから決定的なスルーパスにセスクが抜け出したが、ステケレンブルグがセーブ! 
  隣にビジャが見えていたはずだが、一人で決めにいった。

延長前半終了間際 ファン・ブロンクホルストがブラーフハイトと交代
 
 ファン・ブロンクホルストはこれで現役引退。 準決勝のミドルシュートは本当にすごかった!!!
お疲れ様でした。


延長後半 ビジャに代えてF・トーレスを投入。 エル・ニーニョがゲームを決めるか。

両チーム、消耗しギリギリのプレーが続く。
縦パスに追い付けなくなり、ボールがラインを割ってしまう。


延長後半9分 オランダがスペインゴール前でFKを獲得。 スナイデルが直接狙うが壁に当たり、ゴールを外れる。
だが、判定はゴールキック。  オランダベンチは総立ちで抗議。


スペインはゴールキックから、右サイドのヘスス・ナバスが持ち出しイニエスタを経由して逆サイドへ。
F・トーレスがイニエスタへクロス。 ここはファン・デル・ファールトが身体を投げ出しクリア。
そのこぼれ球をセスクが拾い、再びイニエスタへ・・・

イニエスタが落ち着いて、ボレーシュート!!! ステケレンブルグの手を弾いてゴール!!!
 
WC2010も全部観る!! 

残り時間は5分・・・

スペインの初優勝へのカウントダウン。
 ・
 ・
 ・

ついに歓喜の瞬間が・・・!!!

WC2010も全部観る!! 


常に優勝候補に挙げられながら、結果を出せなかったスペイン。 「スペイン病」と言われた。
ついにそれを払拭することが出来た!

EUROの優勝者は、直後のWCに優勝できないというジンクスも打ち破り、プレッシャーを跳ね除けての優勝。

「アンチフットボール」のようなゲームが多かった中、スペインの優勝は明るいニュースだ。
EURO2008で作られた、流れが続くだろう。 

サッカーは点を奪い合うスポーツだ。 そのために様々なことを試みるのだ。
そのヒントが今のスペインには、たくさんある。

EURO2008決勝 のときにも書いたが、

『サッカーは点を奪い合うゲーム。 守備偏重のサッカーはもう見飽きた。

これからも創造性溢れる攻撃をするサッカーを楽しみたい。』



オランダは、自分達のスタイルを捨ててまで優勝を手にしたかった。
残念ながらその望みは叶えられなかったが、多くの若いタレントを抱える国だ。
これからも様々な戦術を生み出し、魅力的なサッカーを見せてもらいたい。

ただ、ファウルが多すぎたのが本当に残念だ。それも汚いファウルがありすぎた。



これからのトレンドが、スペインのようなサッカーになることを期待するがそれを上回るような魅力的なサッカーが出てくることも期待する。

三位決定戦
ウルグアイ 2-3 ドイツ


自分達のサッカー


3位決定戦は、価値を見出すのが難しいゲームと呼ばれる。
地上波では中継がなかった。

ドイツは風邪や怪我で選手を大幅に入れ替えたが、出場停止明けのミューラーやエジル、シュバインシュタイガーは健在。

スペイン戦では影を潜めていた「新しいドイツ」の形を見ることができた。
ドイツは完全に上から目線で、ウルグアイ相手にゲームを進める。

だが、ウルグアイは相手の上から目線なんて慣れっこだった。
ボールに食らいつく。

ただ、パスの精度には大きな差があった。
ウルグアイのパスは、ズレてしまう。攻撃のリズムが作れない。
ドイツの攻撃の方がリズムがいい。

前半19分 シュバインシュタイガーがミドルシュート!! GKムスレラの手前でスッと落ちた。下へ伸びていったようだ。
 ムスレラが弾いたところをミューラーが押し込み、ドイツ先制!!!

ウ 0-1 ド


ドイツは選手を入れ替えても、連携がいい。

それでもウルグアイも一方的にやられるようなチームではない。
ハーフウェイでシュバインシュタイガーから、ボールを奪取すると速攻。

前線のフォルラン、スアレス、カバーニの3人が連動して、ショートカウンターを仕掛けた。
スペースへの走り方など完璧な動き。

前半28分 スアレスからパスを受けた、カバーニが流し込み同点ゴール。

ウ 1-1 ド

一進一退の展開で前半が終了。
ウルグアイは身体を投げ出しギリギリのディフェンスを強いられるが、裏への飛び出しはウルグアイの方が動きがいいか。

オープンな試合展開で、見応えがある。


後半早々、ゲームが動く。
後半6分 右サイドをワンツーで抜け出し、フォルランへクロス。
待ち構えていたフォルランがジャンピングボレー、ワンバウンドでゴールを揺らしウルグアイ逆転!!

ウ 2-1 ド

しかし、ドイツも引き下がらない。
後半11分 右サイドのボアテンクから鋭いアーリークロス。
GKもDFも触れることが出来ず、ヤンセンがヘディングシュート、同点!!

ウ 2-2 ド

面白い! やっぱりサッカーは、点を取りにいく姿勢が大事だ
お互いの持ち味が出ている好ゲームだ。

ウルグアイもドイツもゴールを積極的に目指す。
一進一退の攻防が続く。 楽しい展開。



延長も見えてきた後半37分の右CK。
エジルが入れたボール、DFの足に当たった後ケディラの目の前へ・・・
頭で押し込み、ドイツ再逆転!!

ウ 2-3 ド

ゲームが決まるときなんて、こんなものかもしれない。
ウルグアイに下を向いている時間はない。

再び同点を目指す。
後半ロスタイム、ドイツゴール前ウルグアイのFK。
蹴るのはフォルラン!!

鋭いシュートがゴールへ向かう。
が、バーに弾かれゴールならず・・・ 長い笛。 試合終了。

ほんの少しバーの下に当たればゴール。惜しい。
だが、本当に見応えのあるゲームだった。




「楽しいゲーム」
なんだかハッピーなゲームだった。

こういったゲームが見たかった。
「負けないこと」「失点をしないこと」を第一に目指したゲームが多かった、今大会。

ドイツ、ウルグアイが見せたサッカーは素晴らしいものだった。
サッカーは点を取り合うゲームであって欲しい。

これから先が楽しみな両チームだった。

ボール奪取力」がこれからのサッカーにおいて、大事になってくると思う。
奪うディフェンス。