想像上の生き物である<ケンタウロス>にインスパイアされ、古代ギリシアの音楽の断片からアジアの伝統的な旋律をコラージュして書き上げた作品「ダンシング・ウィズ・ケンタウロス」と、男性ホルモン<テストステロン>をモデルにしたというエネルギッシュな「コンチェルティーノ」、有名な携帯電話の着信音を用いた「リングトーン」、思索とリセットを促す「夜の歩行」の4曲を収録した、ツダム宣言が発せられた太平洋戦争末期の1945年にギリシアのラミア(Lamia)で生まれの現代作曲家ゲオルゲ・コントジョルゴス(George Kontogiorgos)による2014年のサクソフォン作品集が『ダンシング・ウィズ・ケンタウロス(Dancing with Centaurs):サクソフォンのための物語(Stories for Saxophone)』である。ジャケットの半獣半人ケンタウロスの2人が艶めかしい。クラシック音楽というだけで敷居が高い思いをされるかもしれないが、メル・コリンズとキース・ティペットがいた頃のキング・クリムゾンだと思って聴くと、耳に馴染む。なおゲオルゲ・コントジョルゴスは、ラミア市立音楽院でアレクサンダー・エニアンに師事し高度な音楽理論を学び、彼のクラシック作品には、独奏楽器、ボーカル、アンサンブル、室内楽、交響楽団、弦楽四重奏曲、ピアノトリオ、協奏曲のための作品がある。
スタシス・マヴロンマティス(Stathis Mavrommatis):ソプラノ・サクソフォン(1~10)、アルト・サクソフォン(11~13)
クリスティーナ・パンテリ(Christina Panteli):ピアノ(1~12)
ミルトス・ロギアディスMiltos Logiadis:指揮(11)
オーケストラ・オブ・カラーズ(The Orchestra of Colours):弦楽セクションのみ(11)
スタシス・マヴロンマティスは1974 年に生まれ、ギリシアとイタリアの市民権を持ち、1996 年にパトラス大学で数学の学位を取得し、ハーモニー、管楽器のオーケストレーション、対位法、フーガ、作曲の学位を優秀な成績で授与された。1996年以来、彼はアテネ市ウィンド・オーケストラの首席サックス奏者で、アテネの「ナカス」音楽院(2000-2014)とアテネの「アポロニオン」音楽院(2012年以降)でサックスを教え、多くのセミナーやマスタークラスでサックスを教えている。2005年、『ギリシアの作曲家によるサックス、ピアノ、パーカッションのための音楽』でCDデビュー、2010年に2ndアルバム『ソプラノ・サクソフォンとストリング・オーケストラのための3つのギリシャ協奏曲』をリリースした
2015年以来、彼はギリシアのサックス協会の会長である。
ダンシング・ウィズ・ケンタウロス-サクソフォンのための物語
1.Introduction 序奏
2.Idyllic 牧歌
3.Dancing with Centaurs ケンタウロスとのダンス
4.Meditation 瞑想
5.Love Song 愛の歌
6.Infidelity 背信
7.Before the Battle 戦いの前
8.Vertigo めまい
9.Battle of the Centaurs ケンタウロスの戦い
10.Farewell 告別
11.コンチェルティーノ「Testosterone テストステロン」
-アルト・サクソフォンとピアノ、弦楽合奏のための
12.Ringtone リングトーン-アルト・サクソフォンとピアノのための
13.Night Walk 夜の歩行-独奏アルト・サクソフォンのための
録音 ギリシャ
2015年2月15日 Philippos Nakas’ Odeon…1-10
2017年4月2日 Philippos Nakas’ Odeon…11
2017年3月19日 Philippos Nakas’ Odeon…12
2017年12月18日 Tesserakto Studio…13
