久々に、本当に久々に高円寺をぶらついた。1時間ほど。
そこにはおおよそ10年くらい前住んでいた。クソみたいな(貶しています)会社に勤めながらクソみたいな(褒めています)連中とつるんで遊んでいた。
上京して初めて住んだ、犬小屋みたいなアパートはまだあった。そこから引っ越すときに運転ミスで向かいの家の壁をヘコませ、心配そうに家の中から見ているおばあちゃんから逃げおおせた思い出は色あせないけど家は建て替わってた。
一見で入りづらそうな店の数々、まだあった。
あのすき家、あの松屋、あのかつや、まだあった。
伝説の唐揚げを謳う居酒屋もまだあった。
氷川神社の隣のgingerという最高のネーミングの店は無くなってた。
「どうもね!」「よろしくね!」が口癖の店主がいる定食屋はまだあった。
話しやすいけどいつもビヤガーデンの話をしてくる美容師のいる美容室は無かった(見つけられなかった)。
こういうのを郷愁と言うのかな。感極まっちゃったよ。もし次に都内で暮らすのならもう一度高円寺かなと考えがよぎったけれど、過去にすがるのも気持ち悪いので振り払った。月並みだけれど今を大事にしないといけないなあ、なんて思ったりなんかしちゃったりして。