みなさん、読みましたか?


僕が敬愛する村上春樹さんと柴田元幸さんが企画した、「村上柴田翻訳堂」の第1弾、カーソン・マッカラーズさんの「結婚式のメンバー」。村上さん翻訳です。


この企画は、2人が選んだ10作品、それも昔の作品を初めて、あるいは、改めて翻訳して読んでもらおうというもので、2作品ずつを2人がそれぞれ訳し、残りの6作品をその他の方が訳すというものです。


いい企画ですね。しかも文庫というのがいい。


外国の小説の翻訳物って、ハードカバーで2000円から3000円くらいして、持ち歩くのにも重くて、半分くらい読んだところで、全然面白くないことに気付いて、でも高いしもったいないから無理やり最後まで読んで、そのあと置き場所に困ってという、パターンがままあります。


ですよね?


でも文庫なら、安いし軽いし、途中で面白く亡くなったら、まあいいかと気軽に次の本に移れます。最近だんだん目が悪くなってきて、暗いバスの中だとかだとたまに漢字がにじんで何が書いてあるのかわからなくなるのが難点のど飴ですが。



というわけで、小説の感想には全くは入れませんでした(笑)


次回書きます。










傍観者ではなく、何か被災地のためにできないかと思っていたら、ちょうど、熊本の弁護士会で毎日行われている電話相談が鳴りっぱなしでヘルプを求めているということで、立候補して、5月5日に熊本行ってきました。


熊本の弁護士会館に行くのは初めてでしたが、熊本城にすごく近いところにありました。熊本城が地震の影響があったことは聞いていましたが、実際に見てみて、石垣がかなり崩れていてびっくりしました。中には当然入れず、中を抜けると近いみたいでしたが、お城の外を廻って住宅街の中にある弁護士会館へ。


僕は12時から16時までの担当でした。電話3回線で、それぞれを2人で担当しました。1回線が熊本の弁護士担当で、残りの2回線を福岡の弁護士が担当しました。


相談で多かったのは、熊本城ではないですが、自分の家の石垣が崩れて隣の家にいってしまっている、誰の費用で片づける義務があるか、また石垣が隣の家の壁を壊してしまった、損害賠償払わなければいけないのかというものです。


僕が受けた電話でもそうだったし、ほかの人が出ている電話も聞いている限りそういう相談が多かったです。



状況によって違ってくるかもしれませんが、原則としては、まず、他人の敷地に何かが倒れていったような場合には、所有者が自分のものなので自分で回収する義務があるというのが基本です。



ただ、その話と分けて考えなければいけないのが、例えば自分の家の壁が崩れて隣の家を破壊したような場合に、その壁を回収する代金ではなく、隣の家の修理代などの損害賠償を払わなければいけないかどうかということ。



通常は、所有者負担となります。ただ、今回の地震のような例外的な場合には、免責される可能性があります。しかし、ややこしいというか微妙なのが、このような免責になるのは、マグネチュード6以上の地震であると言われているからです。まさに今回の震度がそれくらいで、それ以下のところもありました。


だから一概に電話相談だけで、現場も見ずにうかつなことは言えないので、電話相談の中でも断定的なことは言いませんでした。


実は、今日の午後、熊本から福岡県弁護士会館に電話が転送されてくるので、その対応担当として、電話に出てきます。


少しでも、被災者のために役立つことができればいいのだけれども。