人と人とのご縁は
ピーンと張った
1本の糸で結ばれているのではなく
沢山の触手のような糸がのびて
複雑に絡み合いながら
結ばれています
なので
相手との関係性をリセットしたい時に「縁を切る」
という行為で人と人との縁を切るのは
至難の業です
縁切りというと
悪縁をスパッと断ち切る
イメージを持つ方もいるかと思います
しかし
ご縁は複雑に絡み合う糸のようなもの…
ほとんどの場合
繋いだ縁の一部しか
切る事が出来ていないため
「縁切りしたのに
相手が離れてくれない」
「何度切っても悪縁が切れなくて
困っている」
「縁切りしたのに
しつこく念を送ってくる」
といったような事がおこります
最初にも述べたように
ご縁とは相手とあなたを繋ぐ
沢山の複雑に絡まりあった
糸のようなもの
縁切りしたからといって
それが
スパッと断ち切られた訳ではなく
繋いだ縁の
一部を切ることしか出来ていないから
他の糸が絡みついている間は
ご縁が切れないのです
ご縁は切るものではなく解く(ほどく)もの
ですから
縁切りではなく縁解きをするのです
それは
複雑に絡まりあった沢山の糸を
一本一本丁寧に解いていくような
作業です
好きスキ大スキ♡
と言っていた2人の想いが
いつしかすれ違い
執着や拘り
捕らわれといった
呪縛にも似た念となり
自分だけでなく相手をも縛る…
想いの強さは
時として執着となり
情熱的なあまり
正義や正論を振りかざし互いを傷つける…
自分に自信があり過ぎるような
プライド高き人は
思いやりに欠け自己過信となる…
そうなると相手は口をつぐみ
いつしか
心を通わせることが無くなる
その結果
幸せいっぱいで結ばれたはずのご縁が
断ち切りたい悪縁
と言われるようになる
そんな時
ご縁は切るものではなく解く(ほどく)もの
私はよく
均衡のとれた天秤のお話で
例えるのですが
どんな事でも
片方に荷重がかかり過ぎると
調和が乱れ
天秤はひっくり返り
天変地異がおこる
だからこそ
私たちは自分の心を内観し
己と対峙する事で
拘りや執着を手放していきます
深いご縁で繋がった
関係であればある程
ご縁も複雑に深く深く絡み合います
一つひとつ
絡まりあったご縁を解いていくと
そこには
誤解もあれば了解もあります
丁寧にご縁を解くことで
真実が顕現します
自分自身の未熟な面を反省し
改善する事で
人は成長します
解いたご縁は
そのような学びの機会だったのだと
感謝することで
解いたご縁を手放し
新たなご縁を結ぶことができるのです
ご縁は切るものではなく解く(ほどく)もの
この事を忘れないでください