僕は
終わりにしたいのではないよ
終わりを見るのが嫌なだけ
君は何故?と言った
君を愛してくれる人が
二度と現れるとは思わないから

防御しすぎた心
飢えた欲望の瞳
鳴り止まぬ着信音
罵声の嵐
冷たい札束
傷だらけの小鳥
安い漫画本
換気扇の音
どこかで聞こえるあの音
B級映画を観る誰か
時間は戻らない
僕と君の過去は戻らない


終わってゆく瞬間が分からない
終わりを見るのがとても嫌だ

サヨナラに
儀式は要らない
そこに何も残らない
綺麗な別れはない 
最初から無かったと同じ
あえて言う必要はない 

君は泣きながら言葉にした
自分への決意のように
何故泣くの
決めたことに反論はしないよ


「さよなら」
「わかった」








……わかったよ










ゆら