献血された血液ですが、以前は採血されたままの血液、すなわち全ての成分を含んだ「全血」の輸血が主流でした。
しかし、現在では、血液を遠心分離し赤血球、血漿、血小板の三種類の成分に分けられ、製剤となります。
患者さんが必要とする成分だけを輸血する「成分輸血」が主流となっている為です。
「成分輸血」は、患者さんにとって不必要な成分が輸血されないですむ為、循環器(心臓や腎臓など)の負担が少なくてすむメリットがあります。
いまのところは、東日本の輸血用製剤は全国の献血で、充分に まかなわれているそうです。
ただ、献血が一時期に集中しても、造られた成分輸血製剤には、有効期限があります。たとえば、血小板は、4日だそうです。
血液製剤が、無駄にならないように、血液製剤の製造が、コンスタントに継続できるように、献血も継続的な実施と意識が、望ましいのです。
