ロビー.Dの目 -115ページ目
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世界の中心で電池が叫ぶ

携帯電話のバッテリーの持ちの悪さに不満をいだいたことのある方は多いのではないだろうか。

ボクもこれまで何台かの携帯とお付き合いをしてきたが、これまで一度も彼らのスタミナに満足したことはない。使い始めて半年もたてばスタミナの衰えを感じるようになり、一年も経つとちょっと使うだけでバテやがる。なんと軟弱なやつなのか。


ボクの今の携帯は使い始めてたったの一年ちょっと。それなのに既に杖無しでは歩けないみたくなっている。昨日も退社間際まで充電してやったのに、今朝起きた時にはもう死にかけていた。今もデスクの端で彼は点滴につながれている。そうでもしないと生きていけない彼を見ていると、デジタル気取っているのに実際はアナログな感じがしてどこか切なく思えてしまう。


そこまで詳しくないが携帯の機能はWebGPS、ワンセグに携帯音楽機能など短いスパンでものすごく技術が進歩してきている。ボクが使い始めた78年前とはもはや違うものと言って良いほど。当時は画面が白黒だったし携帯音楽・テレビ、デジカメ並のカメラ機能なんて考えもしなかったし。


にもかかわらず、このバッテリーだけはそういう機能に比べると進歩が遅すぎる気がしてならない。もちろんカラーになったり画素数が上がったりしてエネルギーの消費も大きくなっているかもしれないが、なんせ「電池」だ。携帯よりもはるかに歴史の長いコイツが何で未だにこのレベルなのだ。普通に考えて、一度充電したら何日も持ったり、何年もスタミナが変わらなかったりするようなバッテリーが開発されていても何ら不思議じゃない。むしろコンビニに充電池があんなにたくさん売っていたり、充電自販機みたいなものがあちこちに設置されていたりする現状の方が不思議な気がする。もし10年前からタイムスリップしてきた人がいたら、機能の進歩と同じくらいバッテリーの進歩していなさに驚くだろう。いや、笑うだろう。


あれだけバッテリーの進歩が無いと、もはやそれは携帯電話業界の陰謀だとしか思えなくなる。携帯を買い換えるきっかけを与えるためにバッテリーを敢えて弱りやすくしているのだろう。もっとストレートに言うと、携帯を買わせるためにそうしてるのだ。現にWebで調べると買い替え理由としてバッテリーの寿命が上位にきているようだ(このサイトでは一位だが、データが古いので今はMNPだし結果は少し変わるかも)。周りの何人かに訊いてもバッテリーの寿命は買い替えのきっかけになると言っているし、まあ間違いはないだろう。


携帯電話会社に言いたい。

携帯電話はもはや現代人にとって手放せないものだ。その手軽さはもはやPCよりも家電に近いと言っていい。その手放せないものに毎月通信料やら何やらと色々払っているし、さらには買い替えの時に機種変料とかまで払ってやっているのだ。だとしたら、せめてもう少し不自由なく使える携帯電話を作って欲しい。機能についていろいろ力を入れる前に、その前提であるバッテリーを強化する必要があるだろ。ボクなんかは電話は話せてちょっとメールできりゃいいと思っているから、今の携帯電話会社各社がいろいろ機能を増やしたりしているのはどこかごまかしのように映る。


だからホントに必要な機能、バッテリー機能をいい加減なんとかしてください。今の携帯は派手な鎧を着て走ってすぐに疲れてしまうアホな武士のようですから。よろしくお願いします。

仕掛けよ

仕事の用事でたまたま同期に電話をかけると、その子から「またKSと旅行するらしいねー。」と言われた。そう、来週は同期4人でサクラ道中へ行くことになっている。否定はしないが他の同期に知れていたのか。誘っただの誘ってないだのというのが後々煩わしいから言ってなかったのだが。まあ仕方ないか。前12月に行った時もその辺に鈍感なSがバラしてしまっていたから、今回もそうなんだろう。


ただその子から続けざまに言われた次の言葉にはボクは違和感を感じざるを得なかった。

「また同じ人と行くし、○くん(ボクのあだ名)好きな子しか誘ってないんだよ、きっと。ってみんな言ってるよ、あははー。」

確かに一緒に行く3人は何でも話せるラクなやつらだ。ボクの過去のスキャンダルも知っているし、何の緊張感や気兼ねもなくいられるから。それにその3人だけが好きで他が嫌いというわけでは決してない。他の同期もスキャンダル関係者を除いてもちろん好きだし、旅行が企画されれば処々の事情を検討して参加させてもらうつもりではいる。実際昨年明けのスキー旅行は参加したし。


では何に違和感を覚えたのか。それはそのスキー旅行を除いてほかに何の企画も聞こえてこないのに、ボクが自発的に企画してることに対してそういう見方をするなということ。そんなことわざわざ意識して企画しているわけはない。

要因はいろいろある。例えば、ボクは多くの同期がいる東京ではなく関西にいることにある。みんなと離れているからもし同期全体の旅行を企画したとしてもコントロールしづらく、誰かに任せっきりになってしまいそうで気が引けるのだ。実際研修で東京にいる頃は自分で全体旅行を企画していたし、今もし東京にいたらしていると思う。

それに先ほども述べたがスキャンダルのこともやはりある。ボクが企画したらややこしい話になったり、楽しくないことにもなるかもしれないから。


だからそういうことをその子は言うのであれば、なぜ自分から企画しないのかと正直思う。その子に限らず、その「みんな言ってた」の「みんな」はなぜ自ら企画しないのだ。この2年間でボクが企画したのを除くとたったの一度だけではないか。にもかかわらずボクのしていることに対してそういうことを言うのはちょっとおかしい。むしろそういうことを言いつつ、実際そういう人達は同期で旅行など行きたいと思っていないのではないかと思えてしまう。ホントに行きたければ企画するだろうよ。自分から動くだろうよ。きっと。


ボクは自分から動く。なぜならその人たちに会いたいから。今回の同期に限らず会いたい仲間がいたら自ら動く。自ら企画する。そうすることでその仲間たちに確実に会えるから。というよりそうしないと仲間に会うことは難しい。特に社会人になってからはお互い自分の時間が少ないから、誰かが動かないと会うことは非常に困難だ。それはその相手が遠くなればなるほど特に。もちろんそのためには凄く気力がいる。みんなのスケジュールを確認しないといけないし、企画するからにはプランも考えなければいけないから。でも会うためならボクならそんなことは気にならない。進んでやってやる。


思うが、人は2種類にわかれると思う。それは「動く人」と「動かない人」。ほかの言い方をすると「仕掛ける人」と「仕掛けない人」。こんな旅行に限らず、仕事やもっと大きく言えば人生でも、活き活きしている人は「動く人」だろうし、活躍している人はもちろん「動く人」だ。自分から動かない人の人生が豊かになるわけなんて絶対にないし、動かないのに豊かさを求めるなんて論外だ。


ボクは自分のを豊かにしたい。いろんな人に会いたいし、いろんな経験をしたい。めちゃくちゃしたい。もちろんそこにはリスクもある。仕事でいっぱい失敗するし、友達とも言い争いになることもある。もちろん女性にはお断りをされる…


それでもボクは人生が面白くなるのなら臆することなく仕掛けていこうと思う。仕掛けない人の何倍も人生を苦しんで、楽しんでやる。そしてちょっとだけ「楽しい」が多ければそれでいい。

それでいいが最近ちょっと「楽しい」が少ないぞ。がんばれ自分。

2008年4月1日

今日は41日。

ビジネスの元旦(おじさま達がご使用になられる斬新なお言葉)という日。

昨日の飲み会の疲労もなくスッキリと目覚めた。その勢いで身支度を整え、しっかり朝食を食べ、ここんとこ絶好調の携帯電話を忘れることなくいざ出陣。バスも電車もこれでもかというくらい座り倒して尻の皮がめくれてしまうくらい気持ちのいい通勤。

会社は転勤者が荷物の整理などをするものだから朝から何かと慌しかった。ボクの目の前も寿退社したネーさんから転勤者の課長代理に入れ替わり、それはそれは頼もしく、棒を手にした少年くらい勇気が湧いてきた。

ランチも今日は初日だし部のみんなで行こうということになり、6人(男100%)という大所帯で中華粥を食らいに。6人もいたらそりゃ会話も弾む弾む。聖徳太子も聞き取れないくらいベシャリに喋りお粥を味わう暇さえなかった。

午後はクライアントのところへ。ボクが出るのを待ってましたと言わんばかりの雨に降られることなく、最高の小春日和の陽の光を浴びながらタクシーで向かう。軽~く打ち合わせを済ませて再び会社へ。

帰社してからボクのデスクの側にあるフリーの机で、男爵のおイモさんのように綺麗なお顔をしたおじさまと銀座No.1ママみたいなおねえさまが延々と打ち合わせをしている。にゃんにゃんにゃんにゃんしてまるで子猫のじゃれ合いのようだ。なんとも微笑ましい光景。「戦後は終わった」思わずそう思った。

それにしても、元旦からこんなにも良い気持ちになれてしまうなんてボクは逆に恐くなってしまう。だって悩みなんか一つもないのだから。仕事も恋も全てが順風満帆。いや、こんな良い仕事があったらもう彼女なんていらないぜ!

今日はエイプリルフールです。

マスターベーション

今日で2007年度は終わり明日から新しいシーズンが始まる。

一年前のちょうどこの頃ボクは妙な焦りを感じていた。それは社会人1年目を通して感じた時間の経過のあまりにあっさりとしたことと、今ちゃんと人生を考えておかないと気が付いたら油ギッシュな顔して「ねぇママ~」とか言ってそうな気がしたから。

それからの動きは自分でも驚くほど早かった。とりあえず何かということで英会話を申し込み、そして宣伝会議コピーライター養成講座との運命的な出会い。普段じっくり見ることなんかない駅貼りポスターにあったこの講座の広告が偶然目に入り、それを見た足で会社に行きPCを開けて一番に申し込みをした。特に深く考えることなく謂わば反射的に。だから運命的に思っている。

それからの一年。正直仕事をしながら英会話やコピー講座に通うのはしんどかったし、特にコピー講座の方は中身を知れば知るほど自分の力の無さを感じて凹むこともしばしば。ちょっと鬱の気もあったと思う。今もまだちょっとそんな感じがしているし。でもその分自分の人生についてむちゃくちゃ考えたし、自分という人間がどんなヤツかも日々じっくり見てやることが出来た。世話が焼けるし、難しいヤツだホント。こんな自分と付き合ってくれている友達や仲間がいることはホント奇跡だと思うし、また社会人になってから新たにあんなにも素晴らしい仲間が出来るなんて思ってもみなかったから、それを思うと幸せすぎて鼻血が出そうになる。みなさんめちゃめちゃ感謝しております。

明日から新たな一年。社会人の3年目。ボクの中では一つの集大成の年である。さて今年は何をしようか。だが昨年の「何をしようか」とは違う。それに焦りは無い。じっくり自分を固めることに努めようと思う。この一年で乱暴に伸びた枝葉を整えるのだ。そのために何をするか。ボクは一つの結論を出した。
「何もしない。」
これだけ見るとちょっとズッコケそうになるかもしれないが、この「何もしない。」はただボ~ッと過ごすということではなく敢えて何かに通ったりしないということ。何をすべきかはこの一年を通してよくわかったし、ボクは何より人間と経験が未熟だからそれを磨くために自分の思うことをしようと思う。難しいだろう、とても。答えが無いから。でもそれが自分にとっては必要だと本能的に感じた結果だ。これに従う。

マスターベーションのようなつまらない話でゴメンなさい。気持ちよかったです。


神の悪戯

昨日はT氏と焼き鳥屋「にいむら 」でから騒ぎ。
そこの鳥がホントにおいしく、「やっぱ鶏肉が最高やなぁ」というT氏の一言から話は「どの肉が最強か」ということに。基本的にはボクもT氏も鶏肉最強論者だから、話のベースは鶏肉がいかに最強かの論証。そして論証の引き合いに出されるのはもちろん鶏肉と並ぶ肉BIG3の牛肉と豚肉。

最強の証明①:味
これは人の嗜好もあるから一概に鶏肉が最強とは言えないが、鶏肉は生でもいけるし焼いても旨くて、基本的に塩とコショウで十分いける。というか「塩とコショウではちょっとムリ」という鶏肉に出会ったことがない。それに対して牛や豚だとやっぱり塩コショウだけでは頂けないのがある。その肉質の平均点の高さも最強。もちろん焼き鳥などタレでも旨い。「テリヤキ=鶏の照り焼き」と認知され、固有名詞化しているくらい旨さが認められている上に、今や世界でも通じる言葉。つまり世界で愛される味なのだ。(寿司やみそ汁など日本食をことごとく嫌ったコロンビアの友達もヤキトリは旨いと言っていた。)
もっと言えば骨(ダシ)まで最強。もちろんブイヨンで牛骨を使うことはあるし韓国の牛骨スープは旨い。ラーメンの豚骨もまぁうまい。でも日本料理といえば昆布と鰹ダシのように、中華料理といったら鶏ガラスープと、世界三大料理の一つのベースになれたのは鶏だけ。だから骨の味まで最強だ。

最強の証明②:食べ方
食べ方もBIG3の中で一番多いのではないか。刺身やタタキ、焼きに揚げと牛肉や豚肉にはちょっとムリがあるような食べ方も鶏肉は簡単にやってのける。それに食べられる部位も市民権を得たものが多い。

最強の証明③:卵
これはもう最強を決定付ける要因かもしれない。彼らは卵を産む。しかもほぼ毎日。子供を産むわけでもないし、頼まれたわけでもないのに機械的に。しかも、もしそれがマズかったら世界的なゴミ問題になるが、それはいろいろな食べ方があり世界で使っていない国は無いくらい美味しい。卵が無かったら料理はつまらなくなるし、スイーツに心躍らせることも出来ないし、ロッキーも強くなれない。ライバルの牛乳もかなりのやり手だがお腹を壊す人も結構いるから、やっぱり卵の方が最強にふさわしい。

こう考えると、もはや鶏は神が創った生き物ではないかと思えてくる。
肉に骨、卵、ヘタすると羽まで全く無駄がない。しかも繁殖能力も半端なく凄い。牛や豚が1頭育つまでに彼らは一族を形成できるほど増える。だからちょっと鳥インフルでも流行ろうものなら一族まとめて処分されてしまう。牛や豚ならああはならないだろう。しかも彼らにはなんとも嘆かわしい弱点がある。鳥なのに飛べない。鳥の最大防御能力「飛翔」を奪われてしまっているなんて、もう捕まえてくださいと言ってるようなもの。お前らそんなに美味しい体してるならせめて飛べろよ…とちょっとマヌケにすら映る。
こんな天敵にとって都合の良い生き物、神が創ったと考えずしてどう捉える。

「コケコッコー!」
ほら、これもどう考えたって「わたくし鶏めは、ここにおりまーす!」と教えているようなものだ。
神様、あなたは悪戯好きですね。


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