携帯電話ってみんな持ってるよね?!

         私も持ってるよ。

だけど・・・・あまり必要としていない。

    携帯で連絡する用事もそれ程無いし・・・

     SNSも携帯じゃやらない・・・

          友達もほぼ居ないから・・・電話もメールも来ない。

    だから、持ってはいても鞄の中に放り込んであるだけ・・・

          そのまま電源が切れてる事もある。

   仕事から帰って来た娘に、

     「遅かったね、今日残業だったの?」

      「見てないら、 ラインしたじゃん!既読付いてないもんね。」

     「ラインね。」

      「携帯なんだから携帯しなよ! 意味ないジャン!」と笑われる。

 

母が入院してからは、

   私は病院からいつ連絡が来ても出られるように常に携帯を手元に置いた。

 7/30昼間に面会に行った日の夜10時半過ぎに携帯電話がなった。

       病院から。。

   「容体が悪いので、お見えになりませんか」と、看護師さんからだった。

  私は、もう母が長くない事を覚悟していたので、

       いよいよかなぁ~と思い、

      娘が運転して連れて行ってくれると言うので一緒に病院へ向かった。

   真夜中の病院へ入るのは初めて。

     ・・・・・・・・・・閑散としてとても静かだけど、

                    ホラー映画のような不気味さは全く無い。安心した。

   ベッドの上の母は、

   昼間の酸素マスクよりもレベルアップした袋付きのマスクで、

        管の先は、液体がブクブクブクとなる装置が壁に取り付けられていた。

 

看護師さんが、

    「お電話した時は、呼吸が今より荒かったものですから・・・

     何か変化があれば先生から連絡すように言われてましたのでご連絡しました。 

     今は、少し落ち着いた感じですね」

 

   私は、母に声をかける

    「おかあさん、おかあさん」

   娘も声をかける

    「おかあたん、おかあたん」・・・母は、孫たちにこう呼ばしていた。

 

   母は、うっすらと目を開ける。

     母の手は、糸くずを取るようなしぐさでやたらと動く。

 

  今の容体に変化は無いようだったので、

           12時も過ぎていたので帰る事にした。

     「明日、また来るね」と母に声をかけた。  母は目を閉じたまま。。