母は、リハビリしても回復を期待できない、

   だから、介護老人保健施設への入所を進められた。

 ここは、医療の施設で、介護保険は使わないらしい。

  要介護1~要介護5までと条件の幅も広い。

 

 ここは、看取りまでもできる施設。

  

    入所すれば、母は死んでしまうまで・・・・である。

 

母は、病院では、つじつまが合わない事を言う時もあるらしいが、

自分の名前も言えるし、銀行の暗証番号もどこに記してあるか答えられた。

 

母は、痴ほうではない、

   こういう言い方はどうかと思うが・・・「ボケていない」。

  だから、この施設に入所できるのかもしれないが、

                   骨折した患者である事が大きいみたいでもあるようだ。

 

 

 私は、母はこの施設に入る事をどう思うだろう・・・と考える。

この施設に入ってしまえば、寝間着もタオルも全て病院の物を使用する。

  外出は許可を貰えば出来るらしいし、

     ベッドの横の棚に小さなTVを持ってきて観る事もできる。

  1日の殆ど、動く事がままならない身体の母は、

      1日の大半をベッドの上で過ごす事となる。

   ケアハウスの時のような人ととの関りも無くなってしまうのだろうか。。

    おかれている環境を知れば、

       ボケていないだけに、辛く感じてしまうのではないだろうかと思う。

 

でも、もうここしか母の行くところは無いの。

   もう1度、一緒に住んで介護してあげたいと思っても、

     それは、一時の感情で思う事で、多分・・・同居しても上手くできない。

   それに、今の家には、母が居られる部屋も無いの。

 

いろいろ考えたけど、結局、この施設に入所する事に決めた。

  私の会社からも自宅からも、遠い所ではないから、

                 週に1~2回は会いに行こう。

               電話も沢山しよう。

   ・・・・・って、そう自分の気持ちにも整理をつけたの。

 

申込用紙は貰った、入所が決まったら連絡を貰えるようになっていた。

 申込用紙は、入所の日に提出。 記入する箇所は全て書いた。

 

私は、転院の連絡を回復を期待して待ったけど・・・・・・

               結局、母は・・・・入所できなかったの。