母が入院したその日、入院の為に必要な物を取りに母の部屋へ向かった。
母はケアハウスに住んでいる。
鍵を開け、扉を開けるや否や異様な雰囲気にビックリ。
母は、綺麗好きで部屋は常に片付いた状態であった。
そんな母の部屋、
入ってすぐのキッチンのシンクの中には洗い物が残っており、床の敷物は歪んで、
トイレの扉は開けっぱなし、スリッパは左右であっちこっち向いている。
パーテーションで区切られた奥の部屋は、ティッシュ等があちこちに散らばり、テーブルの上はお皿にロールパンが1つ食べた形跡も無く置かれていた他、いろんな物が散乱していた。
パンを食べる事も出来ないほどの痛みだったのだろうか。。。
ベッドの掛布もグチャグチャであった。
とても母の部屋とは思えない・・・
大げさな言い方ではあるけど、まるで泥棒でも入られたような。。。
母の部屋にしては、それほど乱雑で汚い部屋になっていた。
取り合えず、2週間の入院という事なので、
必要な物を用意し、生ゴミ等も持ち帰る為にまとめた。
冷蔵庫の中は、・・・・・・・見ると殆ど何も入っていない。
小さなヤクルトのようなジュースと、調味料と、後は小さなビールが2本。
洗濯機の中は、汚れがこびり付いた衣類。
賞味期限の切れそうなジュースと汚れた衣類も持って、
私は不安を抱えながら部屋を出たの。