そして目の血走った葬儀屋の、若い営業マンから値切りを始めた。
まず、死衣装は妹のハワイ土産のお気に入りのピンクのヤツで10万カット。

消毒洗浄はやり方を聞き、ドラッグストアで。丸い綿とアルコール買ってきて穴という穴にわたを詰めた。20万カット。


死化粧はおとこだから髭剃り。少し失敗して、血が出た。10万カット。

棺桶も一番シンプルなものにして自分で出来ることは全部やってみた。


お父さん割と色白だったのは驚いた。成仏してる気がした。顔は割とイケてた。妹はお父さん似で、美人でよくモテた。

でも、イケメンだけと、残念系だったな。

金魚と小鳥を、愛する硝子の中年。小さい頃は酒呑んでよく殴られたな。妹は上手くかわしてたけど。私は殴られたし、中学に上がると出刃包丁もって、「それでも親かよ!」ってパフォーマンスしたな。慌てて空手チョップでお父さん、包丁落としたっけ。笑。


学校では栄養失調気味って通信簿によく書かれてて、給食食べに休まなかったな。

小5の担任が、「皆さん聞いて下さい。○○さんのおかはキチガイです。」っていってから、壮絶な虐めがあったな。妹はお母さんが、買ってくるお菓子をひとつは自分用ひとつは2段ベッドの、上に隠して保険用で、肥満児だったな。そして、太ってるの気にしてダイエットして、アイドル目指してオーディション受けてたっけ。「私はお母さんのせいでいじめっ子になっちゃったな」って言ってたけど自分の武器を充分に生かしたと思う。今はセレブ妻に収まってお父さんの行きたかった写真の竹富島行ってる。なんか嘘っぽい。いい妻いい母いい娘を演じてる。



め、そんなこんなでひとりで格闘三日目、妹から「お父さん顔大丈夫?怖くない?

」って連絡あったから、「大丈夫。綺麗だよ。笑ってる。見においで。」って私。



だけど、葬儀屋にいい娘演じて

可哀想だからはなを増やそうって折角値切ったのに30万取られた。


兎に角忘れちゃいけないのは密葬だよ。

この後盛大な、密葬になるのはつゆ

・・・


続く。