注文を済ませ、お話しをはじめます。


活動の目的は、美容による自分磨きや旅行によって見識を広めたい、とのことでした。正直なところかな、という印象です。


近々では夏休みに韓国に行くとのことで、深くは聞きませんでしたが、美容の何かを考えておられるのでしょう。


話題を仕事の話に移ります。彼女はIT関連の企業の人事部に所属しており、今は採用を担当しているとのことでした。ターンオーバーの多い職場のようで、もうかなりの数の面接をこなしているようです。


初見の方とも話すのに抵抗はなく、話題もいくらでも広げることが出来そう。ここから会話は彼女のペースで進むことになり、私もそれに付き合いました。


私も採用面接をすることがありますので、そのことを伝えると、面接の時はどんなところを見ているか、面白かった応募者のエピソードなど、矢継ぎ早に質問され、また、彼女も自分の体験を話してくれます。


ご飯を食べながら、話題も都度転換しつつテンポよく会話は進んでいき、あっという間のひと時となりました。


会計をし、お手当を渡してからお礼を言って、お別れをします。こちらから連絡先の交換は申し出ませんでした。


その後、アプリ経由でも私から連絡をしませんでしたが、先方からお礼のメッセージを頂くこともありませんでした。


もしかしたら彼女も同じ感想を抱いたのかもしれませんが、2人のやりとりは採用面接のようであり、終わった後にどっと疲れが出たのです。


長く付き合った方と別れたので新たに定期的に会える方を探している、という私のペルソナは細部の設定がなされておらず、ディテールが曖昧で嘘っぽく聞こえた部分もあったでしょう。私の上っ面な返答に対し、核心に迫ろうと質問をする彼女。鋭い質問を受けムキになって、彼女の本心を探る質問を返す私。


こんなやり取りの応酬は、顔合わせに相応しいとはとても思えません。彼女も疲れたでしょうし、薄っぺらく、面倒くさそうな男、などと思ったのではないかと思います。


私としても、疲れを感じるお相手とお付き合いはしたくありませんし、彼女のさらなる変身に追加の投資をしようというモチベーションもわきませんでした。


2度目の顔合わせは、ペルソナを練り込んでいくことの必要性と、顔合わせの目的達成に向けてプロセスを構築することの大切さを教えてもらいました。


面接官さん、どうもありがとうございました。