私が今目の前にしている子供たちは、
音楽の素晴らしさを知りません。

いい音楽を聴いても、
それを美しいキラキラと感じる感性があるかどうかも含めて

本物を知らないまま育っている子達。


今回はみな1年生ばかりで
先輩の姿から学ぶ経験もなく、

初めて合唱らしい合唱に取り組み
また他の団体の合唱を聞く、という

貴重な経験をしましたひらめき電球


彼女たちは学校内では
「すごい」とか「うまい」とか言われてますが、

それはその学校がひどく荒れていて
いい音楽を心を傾けて聴いたり表現したり
そしてその素晴らしさを感じたりするような環境や状況、土壌がない中で

初めてその子達が
アカペラで合唱する
という姿を見たからに他なりません。


言い換えれば、
彼女たちの日常生活は
それほど文化的に恵まれない中にある
ということです。


それでも褒められることが多いので
彼女たちは有頂天になるんですねあせる


私は彼女たちに
もっと外に目を向けて、
もっと素晴らしい表現の合唱があり
本物の声の響きはどんなものかを感じ取ってほしいビックリマーク
と思いました。

井の中の蛙ではどうしようもないと。


ステージでは緊張して足が震え、
いつもの力のどれほども発揮できず
ピッチも不安定だった彼女たち。


一方で、
堂々と品よく、美しく響きわたる
声の重なりの妙を見せてくれる団体。


彼女たちが何をどのように感じたか…。
よいものも、
何度もふれて情操が深くならなければ
なかなか「よい」や「感動」といった
心の動きは生まれてこないとは思いますが…。

でも、いいものに出会う前と出会った後では
必ず何か心の中は違ってるはず音譜