恋は落ちるものだと思っていた。けど、恋とは落ちるものではないみたいだ。

恋とは登っていくものなのかもしれない。

その人といる空間が心地よくて。癒されて。楽しくて。心が落ち着いて。

自分からどんどん登っていく。

気づかぬままに。

気づいた時にはもう戻れないところまで登っていて、降りようと思っても降りる道がわからない。

なんてこった!

しかも気づいた時には9合目で頂上目前だ。

なんてこった!

【恋】とゆう山は、登りたい時に登れるものじゃない。その山に登っている自分に気づいた時には、喜んでほしい。

幻の山に登れたことを。

たとえ、実らず山頂まで登れなかったとしても。


ちなみに僕は山頂までもう登ることはできないけど、ずっと9合目にいようと思う。しんしんと降り積もるユキにそう呟く。