波が引いたあとの砂浜に、
こんな模様が残っていました。
誰かが意図して描いたわけでもなく、
ただ、水が動いて、風が通って、
その結果として現れたもの。
近くで見ると、繊細で、
遠くから見ると、ただの砂。
でも、確かにそこには、
流れた時間の跡があります。
同じ場所で撮った2枚。
ほんの数分で模様の出方がまったく違っていました。
空と海の色も、波の形状も毎日違う。
まっすぐ流れていく日もあれば、
途中で分かれたり、重なったりする日もあります。
どちらがいい、ではなくて、
ただ、そのときの流れがそこに現れているだけ。
毎日、同じ場所を歩いているのに、
同じ景色に出会うことはありません。
ほんのわずかな違いが、
こんなにも心を惹きつける。
だから、飽きない。
変わっていないようで、
すべては静かに移ろっている。
その中にいる、わたしも。

