皆さんこんにちは
「世界一飛んで、世界一滑らかで、世界一パワーがある。そんな世界一のリールを作って来た!」
本日は私の琵琶湖におけるウェーディングゲームに欠かせないリール、シマノ 12アンタレスHGのインプレをお届けしたいと思います
ご存知の通り、シマノが誇るベイトリールの最高峰の一つ。
昨今のバスリール業界全体としてトラブルレス、且つ良く飛ぶ、というのがトレンドの様で、シマノにおいてもDCブレーキや、ダイワではSVコンセプト等、魅力的な機能を有するリール達が沢山リリースされてますよね
しかし釣りをやり込んでいる方々にとっては、その魅力的な機能が逆にもどかしいと思うことが有るのでは無いでしょうか。
(少しバックラッシュ気味でも良いからもうひと伸びさせたい、空気抵抗の少ないルアーだからもっとブレーキ力を落としたい etc…)
そんな中にあって、この12アンタレスシリーズはリリースから既に4年が経過した今でも、マニュアル系ベイトリールとしてヘビーユーザーこそが使い込める魅力で一杯です
それではインプレに入ります。
まずは外観!
このピカピカしたボディが「アンタレス」のオーラを放っていますね!
しかしこのアンタレス独自の塗装、通称「メタニウムミラーフィニッシュボディ」は綺麗なだけでは無く、使い込むほどに非常に強靭な塗装であると実感します。
細かな擦り傷はどんなリールでも付くと思いますが、塗装が剥がれたり、欠けたりといったことはこのアンタレスに関しては全くと言って良いほど有りません
マイクロモジュール、更に真鍮製のギアをX-SHIP構造で屈強なマグネシウムフレーム、アルミ製のサイドプレートに支えてもらうという贅沢なセットアップ
歪み、たわみが極めて少ないボディに支えられた駆動系は、ハイギアモデルにもかかわらず超ド級の巻き上げトルクを発揮してくれます
更に使い込んでも巻き心地の劣化が殆ど有りません!もはやシルキーを超えた巻き心地で、ギアが噛んでいるのを忘れる程です。
そしてアンタレスの真骨頂である飛距離を支えるスプールはマグネシウム製のGフリースプール!
φ37の大口径スプールです。
普通なら回り始めが遅く、回り出すと止まらないのが大口径スプールの常ですが、このスプールはマグネシウム製にすることで慣性モーメントを極限まで抑え、スプール径の割に初動レスポンスを軽くすることに成功。更に回り始めてからは大口径スプールの実力を存分に発揮し、メガホン形状のラインガイドで収束させたラインの先のルアーはグングン飛距離を伸ばしていきます
そこで相乗効果を発揮するのがSVSインフィニティブレーキ。これが非常に優秀で、従来のSVSと比較してブレーキの「抜け感」に優れています。
必要以上にブレーキをかけ過ぎない、つまりはそれが「無重力感」と表現されるアンタレスのキャストフィールであると私は解釈しています
そんなこんなで得られる飛距離は言わずもがな。普通のルアーも必要以上に飛びますが、ウェーディングで1ozシンカーの三又ヘビキャロを遠投しようものなら90m程度巻いた16lbラインが殆ど出てしまいます
(強いて言えば、極端に軽いルアー、空気抵抗が大きい割に軽いルアーの時はブレーキを強めにしないと扱い辛いくらいですかね。)
そして最後に、私がアンタレスを信頼して止まない理由を2点ほどご紹介します。
それはリールをバラしてはじめて見える部分の拘りが半端では無いということです
ココを見て欲しい①
「ボディ剛性への拘り」
ローラーベアリングの固定方法を見ても作り込みが過ぎる!
ココを見て欲しい②
「敢えて軽くしない」
ただ自重を軽くしたいならシマノにはCI4+素材やマグネシウム素材を使えばもっと軽くできるはずです。
では何故それをしないか?
私が考えるに、サイドプレート側の重量を必要以上に軽くしないことでリールの自重の左右バランスの向上を図ったのだと思います。
特にベイトリールはロッドの上にリールが乗るため、そのメリットは大きいですよ
その結果、左右バランスの悪いリールに有りがちな「軽いのに何だか疲れる」感覚とは異なり、それなりに自重があるのに疲労感が少ないリールに仕上がっています
さてさて、今回も長くなってしまいましたが、この12アンタレス。
あの村田基さんがフィッシングショーで、
と言っていた通り、見えない部分にまでシマノの拘りを詰め込んだ本当に素晴らしいリールです
琵琶湖をはじめとするビッグレイクで遠投、パワーゲームを心ゆくまで楽しみたい方は一度触ってみて下さいね
それでは本日はこの辺りで