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接写レンズで撮ってみました。
すると、とんでも!な世界があることを、
知ることになりました。

接写レンズは人の目では見ることができない、
細部の世界が写るので面白いです!

まずこの部分。この文字盤にある幾十にも描かれた線。
これ、肉眼で見ることができないんです。
こんなところに、こんなに繊細なデザインがされているなんて、知りませんでした。

そして更に驚愕なのは、
このコート・ド・ジュネーブの波に、
薄く薄く筋がはいっているのですが、
この筋、よ~く見ると「手作業」です!
筋の幅や太さが1本1本違うんですよ!
どんだけ息の詰まる作業なんだよ!
また「MANUFACTURE」の文字の「M」と「A」
よ~く見ると、この波模様で凸凹してるにも関わらず、
綺麗に直線で描かれています。
ちなみに「MANUFACTURE EN SUSSE」の文字は、
肉眼ではかなり厳しいほど小さいです。

そして裏蓋です。裏蓋は撮影がかなり難しい。
接写で写す時の自らのレンズの陰で、
なかなか中が写せないのです^^;

まだうまく撮れていませんが、
とりあえずわかったのは、この星模様や波模様。
ここも一部「手作業」でやっています。
拡大すると削られて作っているのが分かります。

使用したカメラと接写レンズ
まったくなんという世界!
肉眼では「見ることができない」領域にこそ、
絶対に手を抜かない精神世界。
これがスイス時計の極みなんだなと、
改めて神聖な世界を実感でした

けど、本当にありがたい。
仕事の姿勢を教えてくれます。
人は絶対見ないところだからこそ、
手を抜かない。
そこは気付かれなくてもいい。
スティーブ・ジョブズの、
パソコンの内部こそ綺麗に作れというのと、
共通していますよね。
誰も見ないからいいよではなく、
誰も見ないところまでを、
丁寧に仕事できるかどうか?
その仕事への愛情が、
どこまであるのか?
という自分の姿勢への現れであり、
誰よりも自分を律するために、
行うことに最大の意味があるように思います。
さっと見ただけでこんなんですから、
中を分解して1つ1つの部品を見たら、
絶対に気絶しますわ

もう、めちゃくちゃです。
は~、撮影してたら、
どっと疲れが押し寄せてきました(笑
スティーブ
https://twitter.com/steve_oda
ISHIDA BESTの石田さんが、
以前のインタビューで、
時計は自分を高めてくれる変身ベルト
と表現されていました。
http://blog.excite.co.jp/i-watch/23273441/
素敵なものは努力して手に入れるべき。
それこそがプライスレスであると。
本当にその通りだなーと。
つくづく思います。
実際にジャケドローを手にしてから、
まだ1週間程度ですが、
このわずかな期間に、
実は、たくさんの不思議なことが、
身の回りで起き始めているのです。
細かいことは言えませんが、
自分も含め、
身の回りの私生活や仕事、
仲間や環境など、
あらゆる出来事の白黒が、
はっきりしだして、
たくさんの「答え」が、
導き出されているのです。
特に意識していたわけでもなく、
振り返ると、その起点になっているのが、
ジャケドローが腕にやってきた後のことだと、
ただ気がついただけ。
やはり、職人の魂の入る物には、
特別な聖域というものがあるように思います。
これは、ある意味、
人間が理屈で体系化できるほど、
単純なものではなく、
もっと聖域の世界で起きる、
そんな力のようにも思います。
なんて、感じてしまうこの頃です。
スティーブ
https://twitter.com/steve_oda

