山本リンダがヌード写真集を出版した折、人工的な造形を感じさせるその裸体に対し負の発言を行い、結局は山本リンダ側(背後には、S学会か?)と和解した“舌禍事件”も過去にありましたが、個人を誹謗中傷するのは暴力に相違ないのですが、言論表現の自由を抹殺する動向は、真に恐ろしい限りですね。

TV発言者としては、テリー伊藤氏を好きな私ですが、ある番組内で「四十歳を過ぎても彼女が全く出来ない、中年ヲタをどうにかしたい!」みたいな企画があったのです。

その主人公たる某氏(40歳を過ぎた独身男)は、中肉中背よりも多少は大柄で、要するに肥満体のやや手前の体躯にて、眼鏡をかけて不精ひげが浮いた感じの容貌。春先の取材だったので、常に同じジーンズに軍色のウィンド・ブレーカーを着たままである。趣味はオートバイで、仕事はガソリン給油所に勤務している。

私生活の某氏を、全くカッコ悪い独身中年男とTVカメラは見つめる。若い女の子(特に女子高生を含む未成年世代の女の子たち)からすれば、

「きもい~・・」と切り捨てられて然りな男として、カメラは某氏を追い続ける。

ところが、カソリン・スタンドで勤務する彼の姿は凛々しく、また美しくさえ見える。そして休日、好きなバイクを駆ってツーリングへ出かける某氏の姿は、これは別人なまでにカッコ良かった。

マイミクさんの日記を読んで思ったのですが、好きな事柄(これを“本業”とここでは呼びます)に没頭する男は、傍から見てもカッコ良いのと思いました。普段は“きもい”までの独身中年男が、光り輝くかの一瞬を見出して居るのです。

テリー伊藤氏はコーナー最後でコメントされました。

「TVはどうして、彼(注・某氏)のカッコ悪い部分ばっかり映そうとするんだろう?オートバイに乗って走る彼の姿は、むしろカッコ良かったですね・・!」

要は、どの面を見て判断するかの問題とのこと。誹謗中傷は意味を為さないが、異なる面から見直したなら、発想も異なって参り、おのずから結論が違って来るのが道理と考えます。

思考の風通し、この認識なくして、正当な論を述べられますまい。

今般は、言論と思考の構築に関し、再考する機会となりました。貴重な場と踏まえ、活かして参りたいと自戒を致します。