大豆を用いたシリアル系スナック商品、従来からTVでもオンエアされているCMの新キャラとして、薬師丸ひろ子が新たに加わった、彼女の役どころはアパレル会社の女性社長です。
女社長はデザイナー達を一喝します、それが表題の言葉であり、
「人は、明日に向かって生きてくべき、でしょ・・!?」
とのとおり、またニュアンス(行間)を含みます。
このCM、初めてTVで見て以来、私は大好きです。薬師丸“社長”の一語、これぞ私の人生観また人生哲学そのものです。
直木賞作家の志茂田景樹氏が、小説現代新人賞(第27回、講談社主催)を、『やっとこ探偵』で受賞(1976年)された際の言葉、
「これからだ、これからだ、そう思いながら、ここまで生きて来た・・」
この一語が記憶に新たな私ですが、明日へ向かって弛まぬ歩みを継続する間、いつか気付けば“ここまで来ていた”と再認識させられるのが、これまた人生じゃないのかと常から思っております。名優デビット・ジャンセン(故人)が主人公を演じたTV版「逃亡者」のナレーションを真似するでもありませんが、人は明日を生きるために今日を生きるのです。過去を気にしながら生きたら、それは全ての神に対しての冒涜です。何故なら、神とは明日また未来そのものなのです。無神論を唱える向きも、未来を否定しますまい。神とは未来のこと、そして宗教とは人そのものであります。
私の新しい職場では、TVが終日のこと情報番組かニュースを放映し続けております。その手の番組が何もないエア・ポケットの時間帯は、DVDで音楽系のプロモ等を流します。BGVとなって心地好いです。最低限、一人一台のPCがデスク上に設置され、私は登録者の面接官まで一任されています。映像制作会社なのですが、業界内で人材紹介(派遣を含む)を行っております。介護の世界へ人材派遣での進出を試みるも、企画段階でこの案は頓挫を致しました。
特に女性スタッフ達がこの新展開案には猛反対また大バッシング、
「死ぬよりマシでしょ、介護でも?」
と、私が問うや、
「介護(の仕事に関わる)なら、死んだ方がマシ!!」
と異口同音の即答。
さて、皆さんも小中学校時代、クラスとか同学年に一人くらいは、「ゲンゴ(言語)」と呼ばれる同級生がいませんでしたか?言語障害から来たあだ名で、喋り方が変とか、要するに何を言っているんだか分からない者が“ゲンゴ”とあだ名付けされるわけです。ゲンゴ(言語)にカイゴ(介護)に、いつの時代も厄介な“お味噌”は存在するものです。
人は、明日に向かって生きてくべき、でしょ・・!?
人生にお味噌(みそっかす)は不要も、独身の私はときには美味なるお味噌汁が恋しくなるものです。
そして金曜の朝は晴れわたり、人はやはり、明日へ生きていると実感まざまざです。