鮮やかな三木孝浩マジック

4人の登場人物の心情とキャラクターを1つの脚本で
良し悪しを付けずに平等に綺麗に描き切ってるところが見事。
背景の使い方も上手くて登場人物の状況や気持ちを表現していて
しかも綺麗で映画映えしてて少女マンガチックで良いです。
個人的には文化祭の時の由奈と理央の告白のシーンが好きですね。
背景がどれも綺麗なのと、光の濃淡で人物の心情を表す表現するのも
三木マジックの特徴かなと思います。
最後に主要キャストが集まって朝焼けを望むシーンが
「アオハライド」とダブる。
監督好きなんだろな、こういうシーン。
若者達の新しい始まりを象徴してるシーン。

【警告】ここからネタバレあり!

「優しい嘘」の功と罪

結論を言うと由奈と和臣は最初から想っていた相手と付き合えた反面、
朱里と理央は「優しい嘘」のために本来好きだった相手とは

違う相手と付き合うことになるのが少し切ないところでもあり、

「優しい嘘」のおかげでみんなが幸せで終われたのがほっこりした気分で終われる。

ここら辺のバランス感覚が絶妙です。


話が本編とは外れますが予告編の見せ方も上手だなと思います。

全部を見せずに要点だけしっかり伝えて上手だなと思いました。

キャスティングが見事

映画を観てから原作を少し見ましたがキャスティングが

バッチリハマってると思います。

特に由奈役の福本莉子さんと和臣役の赤楚衛二さんはよく探したなと思います。

ビジュアルがバッチリ当たってると思います。


福本莉子さんは声がすごく特徴的でめちゃくちゃ可愛い声の持ち主だなと映画を観ながら思いました。


北村匠海さんはイケメン度がグンッ!と上がった感じがします。

これがもうしばらくしたらトンカツDJになるのが信じられません。


浜辺美波さんは完成してるので言うことないかな。

映画「きみすい」と写真集「voyage」の可愛さがハンパなかったし

そこからの売れ方がエグかった。


赤楚衛二さんはこれからの俳優さんだと思うので、

とにかくたくさん出て欲しいです。

個人的な希望は朝ドラに出て欲しいですね。向いてる気がする。


優しさの数だけ幸せがある

全てが完璧に上手くいってみんなが幸せではないんだけれど、
「一人の優しさが連鎖してみんな幸せになる」という映画だと思うので
そこに気づくかどうかで映画の面白みや評価が分かれる気がする。








安心のTBSブランド

配給が東宝なのは知ってましたが

東宝のロゴの次にTBSが出たときには

「あー、なるほど。はい、面白い確定。

TBSさんはストーリーを綺麗にまとめるからなぁ。」

と思いました。実際面白い映画だったんですけどね。

 

結論だけ言うと、

「これは人様にお勧め出来る素晴らしい映画」です。

人それぞれ主観があり考えが違うと思うので

万人に受けるとは申しませんが、

人と人のドラマあり、恋愛あり、

人と人の繋がり、時代の流れを

丁寧に描いた良作だと思います。

家族や恋人など大切な人と観て欲しい映画です。

 

映画とは直接関係はありませんが

映画観賞後、老夫婦が手を繋ぎながら

何かを話ながら帰っていたのが印象的でした。

そういう映画です。いい映画でしょ?

 

【警告】ここから先、ネタバレあり!

人は糸で繋がり、人生は糸で編まれる

ここからは作品の内容についても触れていきたいと思います。

 

まず、漣と葵の人生の対比がすごく面白いポイントかなと思います。

漣はサッカーで世界で活躍したいと夢見るも、

実際は地元に残り、地元の小さなチーズ工房で世界を目指し

一方の葵は地元で平凡でも幸せな生活を願いつつも

東京、フィリピンと海外へ出て富を得て

自分が思ってた方向と違うところに行くのが

皮肉ながら面白いなって思います。

平凡な人生を送る漣も富を得た葵も

それぞれに悩み苦しみ苦労してるところも

人生を感じさせてくれます。

 

あとは人との出会いですね。

漣も葵も人との出会いの中で人生に導かれていくのが印象的でした。

葵には水島(斎藤工)が言った「君がいる場所はここじゃない。」と

漣には香(榮倉奈々)が「人との繋がりって糸みたいなものなんだと思う。

人との出会いの中で、もつれ合って切れても、また繋がることがある。」

みたいなことを言ってて

セリフの中でストーリーの伏線を張るのが

すごくお洒落で粋な演出で素敵だなと感じました。

 

しつこいけど、安心のTBSブランド

ドラマ作りに定評があるTBSさんの映画なので

脚本が見事です。演出も良かった。

終わりも期待通りの終わり方をしてくれるので

安心して観れるはずです。

キャストが豪華なのも良かった。

特に非はないけど残念なことがあるとすれば

馬場ふみかさんが本来の大人しい性格そのままに

スクリーンでも存在感が大人しくなってるので

もっと存在感出して欲しかった。

 

改めて、中島みゆきさんの「糸」いい歌詞だなって思いますね。

特に最後の

「逢うべき糸に 出会えることを 人は 仕合わせと呼びます」

が素敵だと思います。

 

これは映画館で見て欲しい映画です。

 

 

 

結局のところ何をしたかったのか。

ざっくりとした感想として”面白かった”とは思うけど、

人に勧めるかというとそこまででは無い。

人に勧めるとしたら

「動画配信待った方がいいよ。」な映画だと思った。

そう思う一番の理由は、

”この映画が何をしたいのか分からない”

からである。

僕は笑える映画だと思って観に行ったけど

そこまで笑える要素はなかった。

用意されて先の見える笑いに笑いの要素は無い。

笑わない準備ができちゃうから。

 

冒頭の裸芸のリピートがしつこ過ぎて萎えたのもある。

そもそもで考えると予告編で裸アピールし過ぎて

意外性がなくなった。

予告編で隠しといて本編で裸バーンの方が

意外性があって笑えた気がする。

せっかくイケメンが売りの俳優が脱いだのだから

もっと大事に使っても良かった気がする。

なんか申し訳ないけど脱ぎ損だったと思う。

 

”bamos(バモス)"で始まるダンスも

しつこくやり過ぎた感がある。

あんまりしつこくやると

使い古し感が出る気がするので

チープな感じがする。

大学生のノリってそういう変なノリあるから

そういうのも意識したのだろうか。

 

ダイビングサークルが舞台の映画なので

ダイビングの初歩知識的な場面もあったけど

必要あるか疑問。

美しい海もあまり綺麗に撮れてなくて勿体なく感じた。

 

友情とか恋愛とか人間模様も薄くて

それも勿体ないように思った。

あれだけのキャストを集めたなら

海映像とか初歩知識じゃなくて

もっと人を描いて

ギャグで笑えて友情で泣けて恋愛でキュンと出来る

そんな映画が作れた様に思うのだが。

 

原作に還元出来てこその映画だと思うのだが…

原作モノの使命として、
「原作を知らない方には原作に興味を持って貰う。」
「原作のファンの方には作品をより好きになって貰う。」
という使命があると思うのだが
この作品にはそれが出来ているだろうか?
と観賞後に疑問に思った。
 
申し訳ないけど僕は映画観賞後に
原作を読もうという気は起きなかった。
 

この映画を一言で表現すると

「大学生の悪ノリみたいな映画」
とバッサリ切り捨てようかと思ったけど
キャストが傷付く表現は避けたいので
「英勉監督が手を抜いたせいで中途半端な仕上がりになった映画」
としておきたい。
英監督、今年3本くらい映画やってる気がするんですけど
どれも中途半端な気がするので、年1本に絞って
じっくり良いモノ作った方が良い気がする。
 

 

一発目のブログがこんな話で良いものか分かりませんが

最近どーしても納得いかないというか腑に落ちないな。

と思うことがあるので書かせていただきたい。

 

それは三浦春馬さんの事である。

彼の生前には彼のSNSには少なからず中傷が散見されていたにも関わらず

事件が報じられると同時にそれらの中傷が一気に消えて代わりに

彼の死を悼むメッセージがあふれた。

死を悼むのは然るべき事だとは思うけど、

中には中傷してた人が彼を称賛する追悼を書き込んでて

”いいね”を1000近く貰ってて

人間って怖いなって思った。

亡くなってから称賛してくれるなら

生前に中傷なんかしてくれるなよ。

って思う自分は歪んだ人間だろうか。

 

次にアマプラの彼の出演作の評価が爆上がりしてるのも

おかしいな。って思う。

そんなに彼を評価してくれるなら生前にもっと褒めてくれよ。

ちなみに彼の演技が本格化してきたのは「キンキーブーツ」からだったと思うが

いかがだろうか?

「キンキーブーツ」の演技は”優”だった。圧巻だったし凄かった。

それまでの彼の演技は”良”か”良に近い可”だった気がする。

だから、「君に届け」の評価が4.3まで上がり

三浦春馬さんへの称賛であふれるのを見ると

頭の中に疑問符があふれる。

「君に届け」は映画館で観たけど当時の感想は多部未華子さんの演技が凄くて

”多部未華子ショー”な映画だったと記憶している。

蛇足だけど、”風早は三浦春馬さんじゃない”とか

ミスキャストを言われてた気がするので

令和になって「君に届け」の風早が称賛されるなら

それも時代の流れだなって思う。

 

自分は彼が亡くなってから彼の作品を見るのが辛くて見れないでいるので

普通に観れちゃう人が羨ましく思う。

と言いつつコンフィデンスマンJPプリンス編は映画館で2回観たけど

これも彼が生前のうちに試写を観て演出を知らなかったら観れなかったと思う。

 

「かね恋」は録画するけどリアタイで見る自信はない。

だから”必ずリアタイで観ます”って言えちゃう人のメンタルが羨ましい。

いろいろ考えると辛い。だから見る自信がない。

 

話がまとまってないんですが、

亡くなってから急激に評価が上がる現象が全く理解できないし、

評価してくれるなら生きてるときから褒めてほしいし、

俳優や女優への誹謗中傷はしないで欲しいなって思う。

 

という社会への違和感を感じた今日この頃でした。

 

亡くならないと認めて貰えない社会って悲しいと思いません?

いなくなってからじゃ遅いんですよ。何もかも。