ちょっと遠ざかっていた、映画館で映画鑑賞。





最近ちょっとずつ復活の兆し。



「英国王のスピーチ」





アカデミー賞作品賞受賞作品とか言われちゃうと、なんか観たくなりますね。Yes, あいあむミーハー。

イギリス王ジョージ6世の史実をもとにした映画ですって。



ストーリーは吃音の王が、国民の心を動かすようなスピーチが出来るようになるまで・・・的な?略しすぎかも。



これは、やっぱり、スピーチの重要性が日本よりかなりある欧米社会だから成り立つ物語やなぁ、と終始第三者的な目線でしか見れなかったけど、この時代の微妙な世相背景とか、王室の事とか、あまり知らないけど、なんかイギリス!!って感じの薄暗く冷たい雨の降る風景描写や、オーストラリア人への優位的感覚とか、もちろん、どもり方もすごいリアル。



ただ、開戦を宣言するスピーチでエンディングなのですが、やはり日本人としては、スピーチがうまくいった事より、このスピーチから戦争が始まったんやなぁって、別目線になっちゃいました。





でも、スピーチで国民の心を束ねる事が出来るのは、素晴らしいっす。日本の政治家、ホント下手なひと多いもんねぇ。





そして、「SOMEWHERE」





これは、公開前からめちゃんこ楽しみにしてた映画。ロストイントランスレーションとかの、ソフィア・コッポラ監督。



離れて暮らすハリウッドスターのお父さんのところに、思春期前の娘がやって来て、少しの間一緒に暮らすストーリー。



すさんだ生活に、娘というある種の「光」が突然やってきて、また一人に戻った時の喪失感とか、自分は何者?みたいな疑問、このままじゃいけないのに…みたいな心情の表現がすごい好みでした。



セリフなく佇むとか、焦点の合わない目、とか。



言葉で語らず、「勝手に読み取れ!」っていう感じの映像がよかった。





ここではない、どこかへ、、、ってGRAY?の歌であった気がするけど、そういう感じの最後のシーンが、清清しくもあり、ちょびっと悲しくもあり。



DVD出たらもっかい観たいなー。





最後に「お家をさがそう」







これも監督に惹かれてみたかった映画。「アメリカンビューティー」とか「レボリューショナリーロード/燃え尽きるまで」のサム・メンデス監督。



夫婦や家族の崩壊系イメージの監督やったけど、これは違います。かなりピースフル。いや、でもブラックユーモア?的な要素もかなり。



ストーリーは、「コロラド州で同棲生活を送るバートとヴェローナのカップルにあるとき子供ができるが、二人は30代半ばにして生活基盤が固まっていなかった。そこで彼らは将来の新居を構えるため、アメリカ中で家を探す旅に出かける。(Wikiより)」



アメリカ中でって書いてるけど、モントリオールも含まれるので、北米中ですかね。

とにかく、色んな知り合いを訪ねて、住む場所を選ぶために旅するロードムービー。その旅で、色んな形の家族に出会い、二人の「家族」の形をさがしていくのです。



最終的には、「どこに住むか?」ではなく、「どんな家族でありたいか?」という視点から住む場所を決めるのですが、いやはや、崩壊とは逆の爽やかなエンディング。幸せのヒントは、自分の中にあり。。



音楽も、映像の感じも好み。





うむ、好きだ。









雨の土曜日。まだ、パジャマホリディなので、長々と鑑賞メモ。