高校を卒業してからのボクはとにかくバイトと友達との付き合いばっかりだった。
学生時代に人を遠ざけて生きてきたボクは、
友人Aとの再会を機に他の友人との付き合いも増えていった。

自分のことなど棚に上げてAという人物がとにかく気になっていて、勝手な思いながらAを見ていかなければいけないような気持ちでいた。

ボクの中で誰かの為に出来ることがあるならいまのうちやっておきたいと思っていた。
ホントに勝手だと思う。求められてもいないことまで首を突っ込んでいたと思う。

ただ、人の為に何かをしている時だけは自分の病気の後ろめたさや痛み恐怖心を気にせずにやっていけていた。

きっと押し付けがましかっただろう、煩わしいこともあっただろう、申し訳ありません。

昔の友達がとにかく大事で友達が揉めたりしているのがすごく嫌でなんとか上手く仲良くできないかと毎日考える中で結局は自分ではどうすることもできないことにぶち当たり、解決できない相手とは疎遠になったりして・・・。
ほんとアホだったなと思う。

Aに関してだがこんなことがあった。

それは中学の同窓会。幹事の集まりでだった。
ある幹事(幹事B)もAと時折会っているのでAの話になった。

幹事B「この前Aにあってさぁ。」
幹事C「Aって事故で怪我してやばかったんでし  ょ?」
幹事B「まぁいまでも記憶が変なところあるから話が噛み合わない時あるよね。」
幹事C「って言うか中学の時から変なやつだったから変わんないんじゃない(笑)」

久々の集まりで久々に会ったのだが、この発言がどうしても許せなかった。
Aは普段からも人から軽く見られるところがあった。
近くでAを見てきたボクにはAの苦悩を簡単に笑い飛ばす言動は耐え難かったが、同じ幹事であった為その場は流して聞いた。

後から考えたのだが、幹事Cもボクの知らないところで分からない苦労をしていての発言かも知れないとも思った、お酒も飲んでたし・・・。

この頃ボクは人の話を聞く立場になることが多くなり、愚痴聞き役みたいになっていた。愚痴は人の悪口が多くそれは救いもフォローもないようなものばかりでウンザリした。

この頃には彼女もいて彼女がボクの心の救いでもあった。