「真奈美やろう!先生、やりましょう!エイトナインにとっては初の試みです。面白くなってきました。」
菅ちゃんはすっくと立ちあがると、先程書き出した紙を丸めてごみ箱へと捨てた。
「僕が見てもらいたかった写真なら、ここに沢山眠っています。」
彼の目が赤くなるのが見える。
「私にも沢山あります。社長に負けないくらいに。」、
真奈美は笑うと菅ちゃんと共に作品庫へと向かった。
それは僕にだって沢山あった。あの作品、この作品、「何故これが認めてもらえないのか」と密かに涙した作品は沢山あった。やっと彼らにスポットライトが当たる日が来る。
僕の心は喜びで震えていた。
『賞も、しがらみも何もかも関係ない。ただ僕達が愛する作品を見てもらえる』
その事がどれだけ僕の心を自由にしたか。僕の心を解き放ったか。僕は両手を広げて走り出したい気持ちでいた。
そして僕らは、朝を迎えた。

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