rmt ff14 『メルファリア マーチ』は、サービス開始からまもなく7周年を迎えるPC用オンラインゲーム『ファンタジーアース ゼロ(以下、FEZ)』のスピンオフとして誕生した作品です。現役の『FEZ』プレイヤーである筆者には、あちこちに魅力を感じる内容で……という話はこちらの紹介記事をご覧ください。
今回は、『メルファリア マーチ』のプロデューサーリー・ユノ氏へのインタビューを行いました。すでに遊んでいる方には今後の展開を、まだ遊んだことがないという方には本作で見せたかった部分などの魅力を、それぞれ存分にお伝えします。
――まずは『メルファリア マーチ』の開発経緯を教えてください。
企画を始めたのは2012年7月ごろです。『FEZ』は7年も運営してきたこともあり、とてもいい世界観やキャラクターが詰まっていて、この作品の特徴であるかわいい装備品やスキルを使ったストラテジー要素を別の方法でも広げられないかと考えていました。ターゲット層を考えるとスマートフォン向けかなと考えていたところ、ゲームポットさん(『FEZ』運営会社)、ソフトギア(『FEZ』開発会社、元フェニックスソフト)さんとの定例会議で「そういえばスマートフォンのタイトルとかは出さないんですか」という話が出まして、制作の後押しをされた形で開発を始めました。
――タワーディフェンス風のゲームになったのはなぜですか?
数年前に『FEZ』を“スクウェア・エニックスメンバーズ(同社の会員制サービス)”でチャネリングをしたことがありました。その時に、『FEZ』の世界観に触れていただくための無料ブラウザゲームとして、1本道型のタワーディフェンスを作ったことがあります。ただその時は、無料ゲームということもあり開発期間も短く、もっといろいろやりたかったという無念が残るものになってしまいました。
ただその時、『FEZ』の持つストラテジー要素はタワーディフェンス系と相性がいいと確信できました。クリスタルを集めて召喚・建築するところや各クラスのすくみ関係などはおもしろいですし。
――なるほど、『メルファリア マーチ』はその作品の発展形とも言えるわけですね。
タワーディフェンスというところで人を選ぶかなと思ったのですが、『FEZ』のかわいいキャラクターや装備品、攻撃方法をあえてドット絵で表現してみたいという考えもありました。
