ドラマ「海のはじまり」を見ている。
ドラマの中で知ったくまとやまねこという絵本。
知りたくて調べてみて、読書の感想も読んでみた。
ある人の感想に心が留まった。
大人のための絵本。大切な存在を失った悲しみは、想像はできても実際に経験してしまうと想像を遥かに超えるものだと実感する。くまが心を閉ざすのも共感できる。悲しみに寄り添ってくれる存在に出会えて羨ましい。日々を忙しくこなす間だけ忘れられるわたしはまだ心を閉ざしたままなのかもしれない。
Xには絵本の作者のコメントが載っていた
<湯本香さんからのコメント>
この『くまとやまねこ」は、ずいぶん長い時間をかけてできあがった絵本なのですが、できあがった今、時間をかけたかいがあったなあと心から思えるし、この絵本で私が書きたかったことも、やっぱり「時間」なのだな、とあらためて感じています。身近な人が亡くなることも含めて、大事な何かを失うというのは、自分自身の一部が死ぬことと等しい。死んだ自分を抱えている間は、時間が止まってしまったようにも思えるけれど、時間は実はきちんと流れていて、なにもしていないように見える人にも、深い変化をもたらしているのではないでしょうか。この絵本のなかのくまが、悲しみに閉じこもり、でもやがて外に出かけていったように、必ず死んでしまった自分自身の一部も、またよみがえる時がくるんだという、そういう時間というものへの深い信頼と感謝の念が、私にこの小さな物語を書かせてくれたのだと思います。
酒井駒子さんの素晴らしい絵によって、くまやことりややまねこや、命あるものすべてに流れる時の一刻一刻が、一頁一頁、このうえなくいとおしいものとして描き留められました。お読みいただけましたら幸いです。
日々仕事をこなしている私は、仕事中だけは時間に追われている。
最近は、少しずつ時間が過ぎているのかもと思い始めたのかもしれないと思っていたけれど、心の底から笑うこともなく、楽しみを探すでもなく、夫は何でいないかなぁと毎日のように思う。
慌てなくていいから
ゆっくりでいいから
と自分では思うものの
目標もなく
先が見えて来ない
まだまだ
時間がかかるのかもしれない。
今度の日曜日
昔々に地元でバンドを組んでいた人のライブに誘ってもらって行く約束をしているけれど、いつものように気が重い。
約束したのだから断ることはない。
何かのキッカケになるかもしれないといつものように思っている。
誘ってもらって感謝している。
もちろん私を気遣ってくれる息子たちや友人に感謝している。
夫は私の心の拠り所だったのだと毎日思っている。