ペットをお客さんや患者さんにしてる私はよく別れに遭遇します。
昨日も・・・
彼との出会いは6、7年くらい前でしょうか・・・・
電話で犬を捕まえたからちょっと先生見に来てよ!
まだ動物病院の仕事を始めたばかりの頃で(トリマー時代ですね)院長がとりあえず
様子を見に行くことに。
帰ってきた院長は、皮膚はぼろぼろ、やせてガリガリの茶色の雑種の犬を連れて来ました。
これからどうする??
とりあえず飼い主が見つかるまでは病院で治療をしながら預かることに・・・
検査の結果、フィラリアは陽性でした。
お手やおすわりは教えてもらえてたけど、たたかれてようで頭を撫でることも出来ません。
飼い主の情報もないまま1ヶ月ほど経った頃でしょうか・・・
保護した方が急に、区役所で、この子の登録済ませて来ました!!
そんなご報告を頂きました。
元々わんちゃんを2匹飼ってらして狂犬病の手続きなどは全部お任せで自分でなどやったことが
ない人なのに。。。
あの時はほんとびっくりしました。
名前も愛情のある名前に改名。
「故郷に帰る」本当の家に帰ってきたという意味。
フィラリアも駆虫し、ぼろぼろだった皮膚は治療の甲斐あってキレイになりました。
ふっくらして、茶色の雑種だと思ってた彼は立派な巻き尾の柴犬でした。
推定年齢も保護当時は7~8歳?なんていってたのがどんどん若くなって2~3歳くらいでしょうか・・・
しばらくは平穏な日々。
立派なお部屋を作ってもらって(私の部屋よりよかったかも)、太ってまるまるして。
本当に幸せそうでした。
状況が変わったのが、今年の夏。
鼻に腫瘍が見つかりました。
完治が難しい故、積極的な治療は選択しませんでした。
苦しくなったら安楽死してあげようね。
そして、昨日・・・容態が悪くなり、
院長からとうとう明日安楽死だと思うと夕方連絡をもらって、仕事が終わって急いで
本院に戻るともう最後のお別れの近いことがわかりました。
もう、意識はなかったかな。
ほんとは家族と一緒に最後を迎えさせてあげたかったけど、
つらい決断をママにさせない、彼のやさしさだったと思います。
安らかに・・・・そして、たくさんの幸せをありがとう。