皆様、こんにちは。
中村です。

さて、今回は前回に引き続き、受精(パート2)です。


前回では、精子と卵子の準備のお話をしました。

さて、準備が整うと…

① …精子は卵子の透明帯を貫通して侵入する

② …侵入した精子を卵子が引き寄せて、卵子内に精子を引きずり込む

卵子に精子が入るのは『1個』のみです。
『1個』以上の精子が入ってしまわないようにする事って可能でしょうか?



この精子の侵入には、卵子が持つ特殊能力(防御反応)が働いています。
① 透明帯反応(遅い防御反応)
② 表層反応(早い防御反応)
といわれています。



早い防御・・・精子と卵子の膜融合により表層顆粒が崩壊し、透明帯や細胞膜を変化させ余剰精子の侵入を防ぐ

遅い防御・・・表層顆粒の内容物が、透明帯に浸透し透明帯を硬化させる


※卵子の防御メカニズムは完全なものではありません



選ばれた1個の精子は卵子に取り込まれ、卵子を活性化させる物質を放出します。

すると卵子は精子が入ってきたと認識し、活動を再開し精子と卵子が核を形成します。

精子→雄性前核
卵子→雌性前核
となります。

約12時間後に雌雄前核は融合し、真の受精の成立となります。





次回は、胚の発生について書いてみたいと思います。
宜しくお願い致します。

培養室
中村



六本木レディースクリニック
☎0120-853-999

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