掻き消したい黒歴史。
後ろめたい過去。
誰だって抱えているもの。
懐かしい青春の日々。
輝かしかった過去。
誰だって戻りたいもの。
でもどうあがいたって過去は修正できないし、
帳消しにもできない。
だから僕らは現在や未来を見て生きていかないといけない。
まあ過去を省みるって意味ではもちろん振り返ったほうがいいこともあるけど。
この8月で壮絶な入院生活を送ってきました。
病名は「顎変形症」
要するに歯の上下のかみ合わせが合っていないということです。
僕の場合は、下顎前突、
一般的に受け口と呼ばれる症状に悩まされていました。
小学生のころから、矯正治療を行い、一時は治っていたのですが、
強制の器具を外してしまったとたん、あらよあらよと元に戻ってしまい、
2年前からまた別の歯科医のもとで治療を受けていました。
小学生以下くらいの小さなお子さんの歯科矯正治療は、
まだ体やあごの骨が成長途中にあるということから、
外科手術を行わなくても、器具のみで治療が出来るんですけど、
もう大人へなっていくと、身体の成長がないため、
外科手術を行わないといけなくなった、というわけなのです。
そしてこの夏休みを利用して、2週間入院し(本来は4週間の予定でした)、
歯科口腔外科手術を受けてきました。
手術で骨を切り、噛み合わせを理想の位置へと持っていく手術。
人生初の全身麻酔。
4~5時間の予定だったのに、結果的に7時間にも及ぶ大手術になってしまった。
でもほんとうに辛かったのは、術後でした。
術後、あごの筋肉は元の位置へと戻ろうとするから、それを防ぐために顎を固定する必要がありました。
そのせいで、ワイヤーでがちがちに固定される口。
食べることはおろか、喋ることもできない。
そして右の鼻の穴には鼻管。
さらに口には2本のドレインが入っており、
麻酔から目が覚めたときは、ただただ苦しかった。
さらに上顎の手術の際に、鼻の骨も触ったというから、
そのせいで鼻からはどんどん鼻血が出る出る。
今まで生きてきて、鼻血なんて出したことないって言いきれるくらい出してなかったのに
ちょっと動くだけで鼻水のように噴き出してきました。
そして厄介だったのが、その鼻血が、鼻の穴で固まり、
鼻の気道を塞ぐほどの、大きなかさぶたとなったこと。
そのせいで鼻呼吸がほんとにしづらかった。
しかも口はワイヤーで固定されているため、
こちらも息するのに相当の労力がいる。
息するのにこんなしんどいんだって思ったのは初めてでした。
術後3~4日は本当に眠れなかった。
つまる息。生きる辛さ。
息しづら過ぎて、寝たらこのまま死んでしまうのではないかという恐怖心。
さらに手術の副作用でパンパンに腫れ上がる顔。
早く時間よ経て、と真剣に考えていました。
非情なことに、こういう時が一番時間って経つのが遅いんだよね。
栄養も、しばらくは鼻管から入れる日々。
本当にごはんが愛おしかった。
早く白米と味噌汁でいいから食べたいって心から願っていた。
手術から4日経って、やっと口に入っていたドレインが抜け、
それから3日、手術から丸一週間たった日、やっと口を塞いでいたワイヤーがはがれ、
鼻管が抜けました。
その1週間が本当に長かった。
しばらくの食事はおかゆと、おかずをゼリー状にしたような食事で、
満足感こそ無かったんだけど、
鼻から栄養を通す日々に比べたらもう全然。
一発目の食事で、大好きな茶碗蒸しが出てきて、
口にした瞬間、本当に美味しくて、涙が出てきました。
食事が出来ることの喜びと幸せを噛みしめながら、食べてましたね。
まあそんなこんなで、辛い生活を送ってきたわけです。
今まで何度も
「あのころに戻りたい」
「あの時、ああしていれば、、、こうしていれば、、、、」
って思っていたわたくしですが、
この入院生活を乗り越えたおかげで、
「もう絶対過去には戻りたくない」
と思うようになりました。笑
戻りたいほど楽しかった過去もあるんだけど、
過去に戻って、再度この辛い時期を迎えるくらいなら、
この手で、自分の未来にそれ以上の楽しいことを作っていく方がよっぽどマシと
思えるようになりました。
そういう意味では、大事な2週間であったなと実感。
大事なのはこれから、
頑張れ、自分。
