2024年9月、アトピー治療が180度方向転換した。理由は明白。脱保湿ではあと一歩治らないからである。その後一歩は非情に歯がゆく私たちを苦しめていた。肌の赤みも、皮膚の掻痒感も飲み薬一択では解決しなかった。運動もあまり得意ではなかった。だからこそ治らなかったんだと思う。まだ残暑が暑い頃だった。私は仕事を退社し、1ヶ月の休暇から復帰した後だった。往復1時間の疲労とは隣人だった。その開放感たるや言葉では言い表せなかった。しかし私は感情を言葉にするのが下手だった。悔しさがにじみ出ていた。無力感にもさいなまれていた。仕事ぶりは一切評価されなかったからである。もちろんその次の仕事も心機一転とはいかなかった。

 

中身はステロイドと下関療法へと切り替えようというものだった。

リノール酸を避け、保湿ができる治療だった。喜ばずにいられなかった。化粧もできることが非情にうれしかった。

 

問題は、食事を改めることだ。私は食べずにはいられない中毒を自覚していた。寝ては食べ、小麦のことを考えていた。今でもそうだが何が変わったのか話したい。

下関療法では豆腐、根菜、魚、フルーツを食べる。

代わりに植物油、畜産物、小麦、米を辞めていくのだ。もちろん、永遠ではない。

アトピーがいまいち治らない、そんな方には試してもらいたい。

食事によって人の健康は左右されるのだ。

 

①朝がつらくない

夜12時に寝ても朝5時に起きられるようになった。もう少し短いときもある。

豆腐や芋を食べた後、眠気が来ないわけではない。しかし、肉や卵、小麦を食べた後の全身を駆け巡る重たさに比べれば羽のように軽い。

 

②食べても眠くならない

この辺は蕎麦を食べてもまだ反応するため、改善の余地が必要。おそらく食べられないタンパク質たちと同様、消化能力が追いつかないためと思われる。

 

③嗅覚が回復した

ブロー中の頭皮臭に気がついた。30年近く生きてきて初めてである。アトピー治療と平行してシャンプーの頻度も3年前から減らしていた。そのため、いかに自分が匂う存在だったか容易に想像できる。この状態で出会いを求めていたのか。

 

④やる気が芽生えた

肉の代わりに魚を食べているのだが、魚の油に含まれる成分がほどよいやる気を生み出すのだ。精神疾患を抱え、薬物治療をしていた私だが、薬に頼り切りの生活に疑問をいただいていた。そのため、魚の油分で得られる効果が非情に意外だった。おかげで本を読めるようになった。積ん読生活から言語化の本にまで挑戦している。

 

⑤肌がきしまない

脱保湿治療では、保湿から果ては手を洗わない・消毒しないことまで徹底していた。今思えば、まるで修行だった。

 

今治療に成功できているのは脱保湿からの開放感のように思う。

ステロイドも全く危険ではないとは言い切れないからまた都度報告したい。

 

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