こんばんは、小生です。
小生の冬休みシリーズ第4弾です。
前回の記事を読んでない方はこちらからどうぞ。

さて、本日2月28日は、いよいよ小型船舶操縦士免許取得の為の最終段階、技能試験です。

これまで2級、1級と学科試験を苦もなく突破した小生ですが、それはこれまでの人生で身に付けた知識のおかげでした。

プレジャーボートは初体験ですが、安定の自習嫌いの小生。

今回も根拠のない自信を武器に一切の予習なしで挑みます。少なくとも結索はできるしエンジンルームの点検は車みたいなもんかと思うので。


技能試験の内容はと言いますと、ざっくり分けて3種類。

・ロープワーク
・機関点検
・運転

本日の流れは、
9:00〜15:00技能教習
15:00〜16:30技能試験

なお、技能は学科も試験も乗船定員の都合で2人1組で行いました。

まずは9:00〜ロープワークの教習
ここは某K上J隊で散々やり込んだので特に問題無し。

ペアの方もおそらく動画を見てしっかりと練習して来たようで、ロープワークの教習は本来予定されていた時間より15分も早く終わりました。

ちなみに小生が「イカリ結び」という結び方を知らなかったために、1分間の時間を取らせてしまいました。

小型船舶操縦士免許では某K上J隊で教わらない結び方も必要なので、某K上J隊経験者でこれから免許を取ろうと考えてる読者の方は油断禁物です!

そしてロープワークの教習が終わったらいよいよ船へ!


技能教習および試験で使用するのはこちらの小さいプレジャーボート。

そして残念ながら天気は雨…

まずは岸壁に係留してあるボートに乗り込み、計器類やスイッチ類、エンジンルームの中身の説明を受ける。

名称や各部の使い方、トラブルシューティングなどは学科で知識として修めているので説明は簡潔に済み、実際にどう触れば言いかの実演を見るのがメインでした。

一通りの説明を受けた後、エンジン始動方法やコンパスの見方など実際試験でやるように練習し、それが終わったら教官の運転で海へと移動しました。

そして今度は操船の練習。

雨で視界の悪い中、陸上の建物などを目印にしながら、発進、加速、旋回、停止等の基本から、蛇行運転、人命救助等の応用編まで、ペアの方と交代交代で行いました。ちなみにこのペアの方、本日の教習全てにおいて動きがスムーズだったので、おそらく入念に予習をしてきたか、仕事で必要だから取りに来たかだと思われます。

なお、教習所の場所が芝浦なので、練習場所はレインボーブリッジのすぐ近く!

目標物はレインボーブリッジの橋脚やフジテレビの丸い球!

晴れていればそれは素晴らしいステージなんだろうなと思いながら練習してました!笑

しかしボートの運転は初めての小生。

なかなか思うようにいかず、また、あいにくの天気に寒さもあり、とどめの船酔いでメンタルは危うい状態に…笑

しばらく練習した後、お昼ご飯の時間になったので教習所に戻り休憩。

午後からは雨も風も少し強くなる予報だったので、船酔い対策にランチは油物なしの軽めのものと、飲み物は爽健美茶!

ここで元某K上J隊で得たとても役に立つ船酔いの知識を。
船酔いしそうな時はなるべく満腹にせず、食事内容もアッサリしたものに!飲み物は冷たいものを避け、カフェインの入っていないものが良いです!
とにかくお腹に優しくですね!

かつて小生が某K上J隊にて新隊員として船に乗って初めての航海で船酔いに苦しんでいたときに、優しい先輩が教えてくれました!

ちなみにイジワルな先輩は「メシをガッツリかっ喰らってドクターペッパー飲んどけ!」というアドバイスをくれました…笑
しかしそのイジワル先輩に可愛がってもらっていた小生は素直に言うことを聞いてしまい地獄を見ることに…

イジワル先輩の名誉の為にひとつ言っておくと、このやり方は最初は地獄を見ますが、お腹が落ち着いてくると優しいやり方よりむしろ楽になります。
おそらくキツい状態に体が慣れることで、消化した後により一層楽に感じるんでしょうね。笑


さて、本題に戻りますと、お昼休みが終わったら今度は係留と解らんの練習。

岸壁に横付けしてロープで繋ぎ止めるのが係留で、ロープを解いて岸壁からボートを離すのが解らんですね。

ロープワーク自体は簡単でしたが、周りの船や岸壁にボートをぶつけないように操るのは難しかったです。

自動車の縦列駐車を流れる水の上でやると思っていただければイメージしやすいかと思います。

1時間ほどかけてこの練習をしたら、教習は全て終了!

いよいよ試験です!

まずは岸壁にてロープワーク。

最初に、6種類の結索方法からランダムでひとつ出題される方式。
出題されたのはもやい結びでしたがこちらは3秒でクリア!

そして次は、係留ロープを解いてまた結び直す。

これもまぁ余裕でクリア。

次に出港前点検。

これは出港前に必要な沢山ある点検項目の中から、機関・救命設備それぞれ2つづつ出題されました。

機関の方はVベルトとメインスイッチ。

Vベルトの点検はまぁ問題なかったですが、メインスイッチはどうやって点検したものか忘れてしまったので、とりあえず指差して「ヨシッ!」って言っておきました。笑

救命設備は消火器とライフブイ。

消火器は積んである場所を指差し。←コレが正しいかは不明。

ライフブイは…
ライフブイは…
ライフブイ…?
ってなに?
ってなって焦りました!笑

が、頭の中で必死に連想ゲーム!
(ライフブイ→ライフジャケット→救命胴衣→ライフブイ→救命浮環)「きゅーめーふかん!」
わかった時は思わず元気よく声に出してしまいました!笑

船とか港に置いてあるオレンジ色の硬い浮き輪ですね!

コレはロープが付いてることを確認し、「ロープヨシッ!」

反射板がめくれてないことを確認し「反射板ヨシッ!」

表面のオレンジ色のカバーに破れがないことを確認し「破れナシッ!」

点検が終わったら次は機関のトラブルシューティング。

機関に異常が起きた際に取るべき行動からひとつ選んで実際に行うもの。

これを数カ所ある中から2カ所出題されます。

1問目はエンジンのオーバーヒート。

とっさに出港前点検で触ったVベルトを思い出し、点検する。冷却水の循環にVベルトが関係してるので、たぶん正解だったかと…

次は、スターターモーターが回らない。
これは車やバイクと一緒で、ギアが入ってると回らない仕様になってます。なので、シフトレバーみたいなヤツをガチャガチャいじって「中立ヨシッ!」

これでトラブルシューティングは終了。

次にコンパスの使い方。

コンパスを持って目標物の角度を測る試験ですが、試験官からコンパスを渡されて覗き込むも、レンズ部分が雨に濡れて数字がボヤけている…

ここで試験官からタオルを借りて拭いた後やり直すも、たぶん正解だったと思うんですが、「もっとテキパキやってね。各項目とも時間制限あるから。」と予想外のカミングアウト…

これまで試験の心地よい緊張感も持っていたメンタルが、ここで不安の緊張感に蝕まれ始める…笑

そしてしばらくペアの方が同じことをやっている様子を見ていて、それからいよいよ出航!

教習をやっていた午前中と比べて雨も風も強いし、なんならうねりも出てる…

そんな中午前中やったことをまんま試験でやりましたが、寒さと!緊張と!船酔いで!
ガタガタ震えながら行いました!笑

しかし練習ではうまくいかなかった部分もなんとかできたので、まずまずの手ごたえでした!

ペアの方と交互にやりましたが、ペアの方は本番の緊張か、はたまたバッドコンディションの為か、練習よりも精度が落ちていたように思いました。

そして最後は係留解らん。

水の上で縦列駐車です。笑

ほんの1〜2時間前にやったことなので大丈夫だろうと、先ほどと同じ要領で挑みましたが、接岸時に流されて接岸できませんでした。笑

しかもすぐ目の前に船がとまっててバックしなきゃいけないところで、焦って前進にレバーを倒してしまうお粗末さ…笑

さらに焦って、ボートから降りるときに係留ロープを持って降りなければならないのに手ぶらで降りる始末!

これにて試験終了!

あーもー落ちたわこれー!

次いつ予約取れるかなー!

などと考えたりなんやかんやとくよくよしてたら、合格発表のお時間になりました。

合格者の受験番号が張り出されるんですが、そもそも自分の番号すら忘れてしまっている小生。

本日受験したのは4人。

張り出された紙には4人分の受験番号が書いてあったのですが、それでもポカーンとしている小生。

教官が、「今日受けた人は全員合格です、おめでとうございます!」と言って、ようやく事態を把握した小生。

なんて言うのかな…

合格した嬉しさよりも、試験で色々とダメだった自分に対する憤りの方が大きくて素直に喜べませんでした。

今思えば、全く予習してないんだからダメで当たり前なんですけどね。笑
どんだけ自惚れてるんだと。笑

まー何にせよ受かったものは受かったので、これからは沢山練習して、もっと上手に運転できるようになりたいと思います!

そして来年の冬休みは特殊小型船舶操縦士免許、通称水上オートバイの免許にチャレンジしてみようと思います!

ではまた!