金子隆一のブログ

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スポーツにおいてそれぞれの競技の特異性があります

 

トレーニングを指導する時にはその特異性から考えていかなければなりません

 

例えば、陸上における100M走のスプリントとサッカーのスプリントは同じ走る動作ですが、ターゲットや目的などの要素が大きく違います

 

陸上のスプリントのトレーニングをサッカーにおけるスプリントのパフォーマンスアップを目的に指導をしても思ったような結果が得られない可能性があります

 

 

それは、競技の構造が違うからです

 

 

そこで、今回は「競技の構造|分類のアウトライン」についてまとめてみました

 

 

過去のブログでも競技の構造について書きましたが、その分類にはさまざまな視点があります

 

例えば、球技?競技?道具を使う?道具は使わない?などなど

 

では早速、競技の構造を分類しよう!

 

ではなく、まずは“前提‼︎”が大切になります

 

前提として“分類をする目的”と“パフォーマンスアップ”に繋がることが必要になります

 

とにかく、パフォーマンスアップに繋がるトレーニングの選択をしなければなりません

 

ただ、やみくもにトレーニングを行なっても、選手の求めている結果に繋がらなければ時間の無駄になってしまいます

 

トレーナーとしてトレーニングメニューを渡している身としては気をつけなければいけません

 

 

それでは競技を分類してみましょう!

 

 

◆ステップ1 内と外|対人スキル

 

競技は“対人競技”と“非対人競技”に分かれます

 

非対人競技(closed skill【内向き】)は陸上競技、スケート、新体操などになります

このような競技は、相手のパフォーマンスを抑制できず、とにかく自分のパフォーマンスを最大限発揮することとなります

また、ターゲット(ゴールやコース)が変化しないため邪魔されないことが保障されています

 

一方、対人競技(open skill【外向き】)はサッカー、ラグビー、格闘技などコンタクトスポーツとなります

このような競技は、相手のパフォーマンスを抑制でき、相手のパフォーマンスの発揮を阻害し、相手の阻害に対して自分のパフォーマンスを発揮する対人スキルが必要になります

 

ターゲットが変化しプレーヤーと自分の位置関係によって流動的に変化します。そのため、常に対応できる状態を保ち、早期かつ精密に変化を認知する必要があり、変化を予測、想定します

 

例えば、陸上の100M走とサッカーのスプリントをみたときに、同じ“スプリント”ではあるけれど、要素が大きく違います。

 

陸上競技(100M) 

非対人競技 closed skill 【内向き】   

 ターゲット:固定

 目的:より早くターゲットに到達

 方向転換:なし

 妨害:絶対なし

 動き出し:必ず静止から

 減速:なし

 ボール操作:なし

 

サッカーのスプリント 

対人競技 open skill 【外向き】   

 ターゲット:変動

 目的:ゴールに結びつくこと

 方向転換:ありえる

 妨害:ありえる

 動き出し:移動しながら始まる

 減速:あり

 ボール操作:あり

 

このように同じスプリントでも、要素を比較するとかなり違いがあります

 

100Mでは自分自身で「このように動かそう」が成立し、上手く動くトレーニングがパフォーマンスに繋がります。一方、サッカーのスプリントは「このように動かそう」が成立しないため、外的な認識を持ったまま高度な身体操作ができることが必要になります

 

そうなると、サッカーの選手に対してトレーニング指導をする時に、陸上のスプリントの要素でおこなうと、パフォーマンスにはなかなか繋がりづらくなります

 

つまり、100Mは再現性、サッカーのスプリントは多様性が必要となります。

 

 

◆ステップ2 間接と直接

 

非対人・対人競技では、外部環境の固定や変動、対人因子による動作変化のあるなし、動作構造がシンプルか複雑か、などとなります

 

では、対人競技内での分類をするとどのようになるでしょうか?

 

対人競技は“間接対人”と“直接対人”に分けることができます

 

 

間接対人 野球/テニス/バレーボールなど

   →コンタクトなし、道具を介して相手に影響など

直接対人 サッカー/ラグビー/格闘技

   →コンタクトあり、人または道具を介して相手に影響など

 

●コンタクトについて

 コンタクト前の動き → コンタクト → ※コンタクト後の動き

 

※コンタクトは前後の影響から特にコンタクト後(次のプレーへの影響)を考える

 

コンタクトの対処パターンでは

 

 能動 or 受動 ✖️ 剛 or 柔

 

どの要素を使うかは、選手の能力、競技による優先度で考える必要があります

 

 

トレーニングを考える時に、今までの競技の構造を踏まえて考え、トレーング方法を検討することが必要となります

 

 

▶︎分類ステップ3 トレーニングのアレンジ

 

 

股関節のトレーニングを例に考えてみましょう

 

 

●股関節のトレーニング

 

野球(打者)/ゴルフでの比較

 

対人/非対人

 

間接/−

 

スイング/スイング

 

間接対人のスイングの股関節/非対人スイングの股関節

 

 

ここから、、、

 

 

基礎機能(股関節の状態:ROM、内転筋の状態)→ 影響 →競技適応(股関節をどのように使うか)

 

 

考え方としては、ピラミッド形態

 

基礎機能が下部、競技適応が上部となります

 

基礎機能はどの競技においても共通部分

 

それが基礎となり競技の構造に合わせて適応させていきます

 

 

具体的に、フォーワードランジで考えると?

 

基礎機能は股関節の状態となり、競技適応が股関節をどのように使うかという、部位との関係・タイミングなどとなります

 

 

●野球(打者)/ゴルフ

 

 働かせたいパターンや股関節の状態

  伸展内転筋群優位/伸展内転筋群優位

 

 タイミング

  外部要因によって反応/自分のタイミング、、、etc

 

 

というように競技の構造を考えると、同じフォーワードランジでも共通する要素もありますが、意識する部位や行い方が変わってくるところもあります

 

 

大まかな表現となってしまいましたが、分類からトレーニングのアレンジまでの流れとなります

 

 

今の時代、様々なトレーニングがインターネット上で紹介されています

 

それを取り入れ、実践することも身体にとって新しい刺激となり、パフォーマンスアップにつながることもあるかと思います

 

どのようなトレーニングにおいても、前提は「選手のパフォーマンスアップに有効かどうか」ということに変わりはありませんが、その点から考えると競技の構造からトレーニングを構築することが1番有効ではないでしょうか?

 

 

日頃から様々なスポーツ競技の構造を考え、分類していくことを意識して、日々鍛錬していきましょう!

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました