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ここから先は、そんなわたしの妄想のお話になります
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読んでもいいよ、という方は、拙い文章ですがお付き合いいただけると嬉しいです![]()
一ヶ月後、ヒュニと涙ながらに別れて、私は飛行機に乗っていた
もうすぐ本島の空港に着く
今日は実家に帰り、のんびりして、明日から旅行に出ようかと考えていた
溜まっている有給休暇を使うよう会社から言われ、一週間の休暇を取っている
久々の長期休暇なので、海外に行くのもいいかもしれない
日本なら近いし、庭園を回るのも楽しそうだ
家族には、帰ってきたばかりなのにと怒られそうだけど
実家に戻る前に、旅行代理店に寄ろうかな
空港に到着し、ゲートを出る
空いている椅子に座って、携帯電話の電源を入れた
何件かメッセージを受信する
ミヨンから、帰りを待ってるとのメッセージ
大学の研究室仲間のトークグループにも、メッセージが入っている
"おかえり!"
というサナのメッセージに続いて、
“逃げるな 迎えに行く”
続けて写真がアップされる
それは、花冠を被った私の笑顔の写真だった
植物園でのイベントで、サナが貸してくれた花冠
撮った覚えのない写真に驚いていると、隣に誰かが座った
長い手足を組んだ、スーツ姿の男性
ジンが、怒ったような顔をして座っていた
私を見ず、前を向いたまま
「何か言うことは?」
「……ただいま?」
ジンは深く息をつくと、こちらに向き直って、
「電話もメッセージも無視するなんて、ひどいだろ」
「手紙、読んでないの?」
「読んだから、今日まで我慢して待ってたんだよ
アミの、態度の理由が分かったから
そうじゃなきゃ、すぐに会いに行ってた」
「なんで?」
私は立ち上がると、急ぎ足でジンから離れる
諦めようとしてるのに、必死で忘れようとしてるのに
それでも会いたいのを、我慢してるのに
後ろから追ってきたジンが、私の手をつかむ
振り払おうとしても、強い力で離れない
「離して!」
「ちゃんと話を聞くまで、離さない」
ジンの必死な目を見て、私は振り払おうとする手を止めた
「…わかった」
ジンは駐車場まで私を連れていき、助手席に乗せる
自分も運転席に乗り込むと
「あの日、連れて行けなかった場所まで、付き合って」
と言い、車を出した
あの日、植物園でのイベントの帰りに、一緒に行こうと約束していた場所
高速道路を降り、しばらく走ると、窓の外が見覚えのある、懐かしい景色になる
祖父母の住んでいた町だ
車は祖父母の家があった場所の、数ブロック先にある一軒家の前で止まった
「ここは…」
祖母と何度か訪れたことのある家だった
ヨンジュンの家だ
車を降りると、ジンが私の手を引いて門の中に入る
「俺の祖母の家だよ
小学校まで、俺たちもここに住んでたんだ」
家の裏手に回る
そこは、祖母の家にあった庭と、よく似ていた
「祖母の友達の家に、かわいい女の子がよく遊びに来たんだ
俺はその子の兄さんとよく遊んでた
本当は女の子と遊びたかったけど、俺の弟のほうが、先にその子と仲良くなってさ」
「ジンが、ヨンジュンのお兄さんなの?」
うん、と照れ臭そうに笑った
「植物園のイベントの帰り、ここに連れてこようと思ってたんだ
アミが初恋の相手だって
大学で白いバンから降りてくるアミを見たとき、もう一度好きになったって
告白するつもりだった」
風が吹いて、庭の花たちが揺れる
私の目から、涙がこぼれ落ちた
「あの日、ジンとここに来られたなら…
でも、もう遅い、そうでしょ?」
ジンの指が、私の頬の涙をぬぐう
「遅いなんて、言わないでよ
幸せな気持ちで飛行機に乗って、アミが書いた手紙を見つけたとき、どれだけ焦ったか
すぐに引き返して説明したかったけど、仕事に戻らないわけにはいかなかった
自分だけのプロジェクトじゃないからね」
私の目を見ながら、切々と話す
「島での飲み会で、アミの職場の女性たちに囲まれて、恋愛について質問されたんだ
恋人がいるのか、結婚願望はあるのか
俺はこの手の質問には、いつもこう答えてる」
私の両手を取り、
「結婚したい女性がいます、って」
まだ、よく話が飲み込めない私に
「アミ、結婚を前提に、僕と付き合ってください」
ジンの手に力がこもる
それでも、私が黙ったままでいると
「アミ?……」
ジンの目が不安そうに揺らいだ
私は、ゆっくりと頭をジンの胸につけて
「……夢じゃない」
頬から伝わる温もりが、早くなった心臓の音が、夢じゃないと教えてくれる
「もう、我慢しなくていいの?
ジンに会いたいって、言ってもいいの?
大好きだって、言ってもいいの?」
ジンが、嬉しそうに笑う
「うん。たくさん言って欲しい」
風が枝を揺らす音を聞きながら
私たちはキスをした
ジンがポケットから、小さな箱を取り出す
開けると、花冠のようなデザインの指輪が入っていた
「パクさんの娘さんが、自分でデザインしたジュエリーをネット販売してるんだよ」
ジンの勤務先主催のデザイン公募で、娘さんが入賞し取引を始めることになり、訪問に合わせてオーダーしたという
パクさんの事務室で受け取っていたのは、これだったのか
ジンが、指輪を私の指に嵌めてくれた
「きれい…」
華奢な指輪だけど、光が細工に反射して煌めく
「今日はこのまま、俺の家に連れて帰りたい
これまでのこと、これからのこと、ゆっくり話そう」
「うん。私も、話したいことがいっぱいある」
もう、何もせずに諦めるのは止めよう
何があっても、全力を尽くして、解決策を探すんだ
ずっと、この人の隣にいたいから
私たちは、互いの手をしっかり握って、祖母たちの庭を後にした
(了)