「青春の終わりとは、好きなバンドが解散することだ。」
樋口毅宏さんの言葉です。
その通りだと思う。
ATLANTAが解散した時、わたしの青春は確実に終わった。
毛皮のマリーズの解散、死ぬまで生きるもんズの解散、ザ・シャロウズの解散、THEこっけんろーるBANDの解散…
好きなバンドの解散の度にわたしの青春は、ひとつ、またひとつ、と終わりを迎えてきた。
そんな風に言うと、青春というものが薄っぺらく聞こえるかもしれないが、決してそうではない。
音楽が好きで、ライブハウスに通っている間はいつだって青春時代を過ごしていると思う。
ライブハウスという場所はとても特別で、特殊な空間だ。
関内にあるB.B.STREETというライブハウスは、ビルの12階にあって、「天国に一番近いライブハウス」なんて謳っている。
ライブハウスの窓からは駅のホームが見下ろせ、そこにいるサラリーマンとの距離は決して遠くないのに、自分たちのいる空間とはまるで別世界に感じる。優越感のような、切ないような、なんとも言えない不思議な気分になる。
他のライブハウスだってそう。
地下から地上に上がると、夢と現実がごっちゃになったみたいな妙な気持ちになる。
ライブの後の高揚感と興奮に後ろ髪をひかれながらも、現実世界に引き戻されるあの独特な感じ。戻りたくなくて、ついつい引き返してこともあるけども。笑
そしてライブハウスには色々な人が集まる。
フリーターも、会社員も、中高生も、おじさんおばさん、おじいさんおばあさんだっている。
性別も年齢も職業も肩書も関係なく、みんな単純に音楽が好きだから集まっているのでしょう。
当たり前のことなんだけど、それって本当に素晴らしいことだと思う。その日その時同じ空間にいるだけで、親近感が湧いてしまうものだ。
他のライブで同じ人を見かけると、「もしかして趣味が一緒かも」と嬉しくなったり。
気付くと友達になってることが多いけどね。
いま、わたしの交友関係はライブハウスで構築されている。
音楽を楽しむだけでなく、一緒に飲んだり、喧嘩したり、泣いたり、笑ったり、怒られたり、色々なことを経験してきた。経験させてもらった。
ただ学校に通って、バイトして、就職して、適当な飲み会に出ていただけでは得られなかったことを、たくさん教えてもらった。友達もたくさん出来た。ひとりで行っても誰かしら知り合いがいるようになった。声をかけてもらえるようになった。
きっとこれからも、たくさんの出会いと別れがあると思う。
バンドに解散は付き物だし、今仲良くしている友人がいつライブハウスからいなくなるかなんてわからない。実際、高校時代よくライブハウスにいた友人のほとんどが今はもういない。悪いことではなく、これが時の流れというものなのである。
わたしもライブハウスに通うようになって約10年になろうかというところ。
出来れば一生ライブに行きたいと今は思っているけれど、現実どうなるかはわからない。
けれども、いわゆる一般的な青春である学生を卒業してもなお、青春を感じられるのは悪くないですよ。
こんなにも人間臭い人たちに会える場所は早々ないし、色んな面白い人と話せるのは自分のプラスになる。
異空間、だけど現実。そんな小さい箱で楽しんでるみんなは最高にイカしてる。そしてそこで楽しめてる自分が好き。
そこにいる時間こそ、まさに青春。
3月にも好きなバンドがいくつか解散してしまう。またひとつ青春が終わるかと思うと寂しいが、それと同時にまた青春が始まる。
ライブハウスにいる限り、いつまでもわたしの青春は続くのだ。