一人が好きな私には珍しく、女子とお茶会。
音楽的に面白い女子は人間も面白い。
言葉のチョイスが絶妙で、地頭の良さとセンスが光る生徒さん。
歌はもちろん、音感とリズム感は、今改めて聴いても素晴らしい。
随分アドリブの訓練もしたっけな。
音楽的に優れた人は、大抵直感力も優れている。
その逆も然り。
それはときに、見たくもないものが見えたり、感じたりしてしまうこともある。
学力も優秀な彼女にはやっかむ者もいて、随分理不尽な嫌がらせも受けたという。
その本質は嫉妬。
『うん、知ってた』
あっけらかんと彼女は言った。
嫉妬心をあからさまに出すのは幼さ故。
『ヤダねえ〜、ガキは』
イヤイヤ、君も充分若いぞ。
年齢ではない。
ヤツらは魂的に幼く、彼女は何回も転生したのでしょう、きっと。
世の中は嫉妬で溢れている。
SNSのようなバーチャル空間は特に。
嫉妬する方される方。
みんなと同じでなくていいんだ。
キラキラしていなくてもいいんだよ。
君はある意味、天才。
そして、君は孤独に強い。
天才は孤独を楽しめる。
新天地でも誇り高く生きたまえ。
またいつか、一緒に音楽やろう。
しばしお別れだ。
リユカMIJアカデミー
