ただいま神様当番/青山美智子
気が付かないようにしてる、蓋をしている、見て見ぬ振りしてる、自分の気持と対峙する。
やりたくないけど、やらなきゃないときもある。
小さい子がお人形遊びをしてひとりで何役もこなしてる、あの感じにも近いのかな、なんて思いながら読んでいた。
どのエピソードも結局ウルッときてしまった。
青山さんの作品は主人公がたくさんいるから、同じテーマを色んな視点で楽しめるし、そうやって読んでると、…ってことは、私にも私の物語があるんだよねって気が付かせてくれる。そんな優しさがある。
あと活字酔い?文学酔い?せずサクサク読めるというのかな。
ドロッとした涙じゃなくて、爽やかな涙、みたいな。
どしりと重たくないけど、ちゃんと印象的で。
すごいなーと、感心してしまう。