こんばんは。

 

株式会社リビエールの河村厚志です。

 

いつも応援頂きありがとうございます。

 

コロナ禍での活動①ではコロナ禍で襲われた4月危機をマスクの寄付・製造販売で乗り越えたお話でした。

 

このブログで300記事達成となり、本日はコロナ禍での活動②と致しまして、医療用ガウン編をお届けしたいと思います。

 

先日10月30日、当社が契約する厚生労働省との医療用ガウンの最終納品日でした。

 

その記念すべき日にYOUTUBEのトークライブパート2を開催しました。

 

https://www.youtube.com/watch?v=qmQWalOHxRo

 

 

今回は医療用ガウンのお話です。

 

4月の始めごろ、緊急事態宣言前、、、

世間はマスク不足で大騒ぎでした。

 

私は縫製業界の組合からの情報で今後間もなく医療用ガウンが不足すると情報が手に入っていました。

そのころイタリアでは実質的な医療崩壊が起きており、連日ニュースで医療物資の不足や病床数、医師不足によりコロナ感染者の約1割の方がなくなっていました。

日本でも志村けんさんや岡江久美子さんといった著名な方もお亡くなりなり、いよいよすぐそこに危機が迫っている感覚がありました。

そのような状況がすぐそこにせまっている危機感を感じ、居ても立っても居られなくなり、動き始めました。

マスクの例があったので、医療用ガウンの原料が不足すると予測し、材料屋さんにすぐに情報を流し一早く材料確保に動きました。

そして、4月の半ば、大阪松井市長が突然、医療用ガウンの不足によりかっぱの提供を呼びかけ始めました。

それまで、医療用ガウンの不足はニュースになっていませんでした。

私も堺市に状況を確認しましたが、4月の頭の段階では充足していると言われていました。

多くの地方自治体が同じような状況だったと思います。

通常医療用ガウンや医療用の手袋、マスクといった医療物資は病院単位での手配に任されています。

このころ、病院も混乱を極めており、情報統制も乱れ、正しい状況を把握できていなかったのが状況たっだのだと思います。

やがて、病院倉庫の物資が底をつき始めたころ、一斉にない!ない!と慌て始め、一気に混乱の始まりとなりました。

そのころ、約15万着分の医療用ガウンの供給体制を確立していた私は、なんとかこのガウンを届けなければならないと必死で考えました。

大企業や大手プロダクション、もちろん堺市、大阪市、大阪府と話を持ち掛けましたが混乱状態で話がトップまであがらず、

毎日「なんで?」「どうしたらええんや?」悔しさと自分の無力さを感じ、焦りで気持ちが空回りしていました。

ニュースでは連日ガウン不足からカッパを着たり、自作のガウンを看護師さんがつくったりそんなニュースばかり。

ここにあるのに・・・そんな思いを持ちながらもあきらめず、SNSで発信を続けていたある日。

ツイッター上でソフトバンクの孫さんと大阪府の吉村知事が医療用ガウンの手配の件でやりとりしていました。

自分の話の方が数倍早く、手配ができる状況でした。

当時私はツイッターなどやったことはなかったのですが、

マスク不足の際に従業員が少しでも多くの人に知らせたいとの思いで開設した、会社のツイッターのアカウントがありました。

私はその会社のツイッターで自分の思いをつぶやきました。





「医療用ガウンはここにあります。」

「行政の方にお話しをしましたがなかなかトップの方にお話しが届きません。」

「悔しいです。」

とつぶやきました。

すると、ひとりまたひとりとリツイートや応援の輪が広がり、発信から30分ほど経過したころ





「県庁まで連絡お願いします」と愛知県の大村知事より直接ご連絡をいただいたのです。

影響力のある方のコメントにより私の発信は一気に広がりを見せ、

猛烈な勢いの拡散となり、スマホが鳴りっぱなしの状況が続きました。

その日はたしか夜9時ごろのツイートでした、あっという間に1万件を超えるリツイート、数百件のコメントが入り怖くなり、夜中になりその日はもう休もう思い、スマホの電源を落として朝を迎えました。
 

翌朝出勤すると、堺市の市議会議員の方が会社に訪れました。

事務所にお通し話しを伺っている間も、各地方自治体の方や府議会議員、衆議院議員の先生からも会社電話がなりやみませんでした。

夢か現実かわからないような状況。

何が何やらわからない状態で動揺するスタッフ。

映画のワンシーンを見ているようでした。

そして、ある政治家の先生からの電話で事が一気に動き始めました。

「大阪の為に力を貸してくれませんか?」と言われ、

夢か現実かわからないほどの展開に平常心ではなかったですが、とにかく無我夢中でした。




そして大阪府庁から電話が入り大阪府庁に来てくださいと言われ、その日のお昼には、見積もりとサンプルをもってコロナ対策室に行きました。

すると、その場で即断即決で契約を結ぶことができました。

その後も堺市や鳥取県といった地方自治体からも引き合いがありあっという間に一気に確保していた分がなくなりました。

しかし、まだまだ世の中は医療用ガウンが不足しており、

ここからさらに大きな仕事に取り組む決心をします。

次は厚生労働省との契約へのチャレンジです。

そのころ、国と契約する業者は大企業ばかり、、、

自分などが相手にされるのかと少しビビっていましたが、

過程では色々な足引っ張りにも会い途中、自信を失い、何度も無理かと諦めかけました。

会社の年商の何倍もの資金調達、加工先や材料の確保、死ぬ思いで必死にやりました。

本当に色々な方々の助け、協力、後押しを受て契約に至るまでの壁をいくつも突破し、数週間が経過した6月17日。

ついに契約に至る全ての壁を乗り越え

「契約内諾」のメールが届きました。

契約内諾のメールが届いた瞬間、あまりのうれしさに自宅で号泣してしまいました。

やっとここまで来た。

もちろんこれからが、大変でスタートですが、街の小さな工場がやればここまでできるんだと、結果がでた瞬間、涙が止まりませんでした。


そして、10月30日は医療用ガウン130万着の最終の納品日です。

結果的に、130万着の医療用ガウンの製造と多くの縫製工場にご協力を頂き1650人の雇用にも貢献する事ができました。

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

途中本当に悩みました。

 

商売ですから売上も利益も上がります。

このような状況で儲けるという事に対足引っ張りや自分自身の葛藤があったことも事実です。

しかしながら、ある方に雇用に貢献し、そしてきっちり納税する事が会社の役目だと言われ、背中を押していただきました。

 

思いやり切る覚悟を決めました。

予測と準備を繰り返し、結果を出す為の行動を起こし、このような大きな成果を成し遂げることができたこと。

ご協力いただきました全ての方に感謝でした。

コロナ禍でのマスクや医療用ガウンの製造に取り掛かる最中、私を支えたものは、理念、思いです。

順調だった経営がコロナ禍で大ピンチへと変わり、その渦中で止まらず頑張りぬく事ができたのは

もう一度自分の理念、価値観を見直し思いを新たに、本気になったからだと思います。

世の中の困りごとに目を向け、生き甲斐を感じ、社会貢献をする。

正義・感動・生き甲斐という3つの言葉を毎日感じながら、エネルギーにして頑張りました。

 

本当に感謝感謝です。

ありがとうございました。

 

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リビエールの抗ウイルスマスク

 

3層構造で真ん中にクレンゼの抗ウイルス機能繊維加工生地を採用し、また口にあたる生地はオーガニックコットンを使用しています。

 

本体価格は税込みで1298円となりますが、洗濯50回まで機能が持続しますので、1回あたり26円での使用が可能となります。

 

堺市のアパレル縫製職人が1枚づつ手作りします!

 

また今回は口にあたる生地の部分にワイヤーを入れて立体感を出して、着用しても口に直接触れないようにしており、息苦しさを軽減しています。

 

 

是非この機会にお買い求めいただければと思います。

 

販売サイトはこちら→ https://peraichi.com/landing_pages/view/msk4

 

おわり