あぁ、また随分と更新できずにいました。
季節はいつの間にやら春、
冬の絵本も沢山紹介したいものがあったのですが・・
またの機会にします。

春と言えば、このおはなし。
動物たちがみんな雪の中から起きだして、はなをくんくん。
ネズミ、クマ、カタツムリ、リス・・・
匂いを嗅ぎながら一心にに、どこかを目指す動物たち

動物たちがたどりついた先には、一輪の黄色い花。

モノクロの絵本の中に、鮮やかな一輪の花が生えて
春の喜びが伝わる絵本です。
私の中でも、なんとなく特別な一冊。

赤ちゃんから楽しめますし、
簡単な言葉しか出てこないので、
英語版もお勧めです。(ソフトカバーですが)

ルース・クラウス 作 マーク・シーモント 絵
木島 始 訳
1967年 福音館書店
はなをくんくん (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)/福音館書店
¥1,155
Amazon.co.jp
The Happy Day/HarperCollins
¥696
Amazon.co.jp
いやぁ、しばらく放置してました。すみません。
また、ぼちぼち更新していきたいなぁと思っています。

さて、久々の今日、紹介する絵本は、息子が幼稚園で借りてきた一冊。
わが子ながら渋いところを選んだものです。

有名な葛の葉狐のおはなしを絵本にした一冊ですが
簡単に内容を書いてみましょう。(長いですが^^;)

学問で身を立てたいと案ずる安倍保名が
信太明神への参拝の帰り、信太の森で家臣達と酒盛りをします。
と、その幕張に飛び込んで来たのは、猟犬に追われた狐たち、
そして立ち往生してしまった子ぎつねと目があった保名は
猟犬から子ぎつねを助けてやりました。

しかし、この狐は病気の妻の為に狐の生き胆を獲ろうとやってきた
石川悪右衛門という侍の獲物でした。
狐をよこせ、いややらぬと押し問答の二人。
とうとう刀を抜く騒ぎとなってしまい、
あわれ保名はとらえられてしまうのです。

あわや、と言う時に現れたのは、悪右衛門が懇意にしていた和尚
神域で血を流すことはないと諭され、保名は一命を取り留めます。
実はこの和尚、狐の化けたものでした。

狐に助けられた保名ですが、傷を受けた身体で森の中を歩くうちに
疲労困憊、気を失ってしまいます。

ふ、と気が付くと、どこかの家。
美しい女性に介抱されておりました。
そう、もうお分かりでしょう、この女性は狐ですね。
そうとは知らない保名、この女性といつしか所帯を持ち
子をもうけ、童子と名付けます。

そうして、ある時、穏やかな暮らしで、つい気が抜けたのでしょうか
母親は狐の姿を、童子に見られてしまいます。
狐の姿を見られては、もうここにはおれぬと
障子に別れの言葉を残し、信太の森へ。
分かれの言葉には、恋しければ訪ねて来なさいと
書き残されていた為、保名と童子は信太の森へと尋ねます。

しかし、会えず心中を図ろうとしたその時
母狐が姿を現すのです。
結局これが今生の別れとなるのですが、
最後に何もかも見通すという、宝の珠を童子に渡します。
これを私と思いなさいと。

全てを見通す珠・・
そう、この童子こそが、後の安倍清明となるのです。
そういったお話です。

古くから伝わるこの「葛の葉狐」のおはなし。
大阪には信太森葛ノ葉神社なる神社もあります。
お話を読んだ後には訪れてみたくなりました。
歴史と伝説の入り混じったお話って、わくわくしますよね。
宇野亜喜良さんの絵がまた、たまならくしっくりきます。

お話は長く、難しい言葉も多いので、わからない部分も多々あるでしょうけれど
私は文章のリズムを崩したくないので、細かく解説はしません。
段落ごと程度に簡単に解説をして、読み終わってもう一度見返しながら
こういうお話だったねと話す程度ですが、子供はきちんとわかっているようです。

さねとうあきら 著  宇野亜喜良 イラスト
2004年 ポプラ社
信太の狐 (日本の物語絵本)/ポプラ社
¥1,260
Amazon.co.jp
カブトやクワガタに明け暮れた夏は終わったけれど
秋だってまだまだ虫の季節♪
ほら、庭の虫の音は誰の音?

図鑑と言っても、この本は一般的な図鑑とは様子が違います。
ページを開くと最初に飛び込んでくるのは、文字、文字、文字。
赤いページに様々なフォントで描かれた、虫の音。

木のあいだで、ないているのはなんの虫?
と、書かれています。

そして、次のページは、林の絵。
様々なセミが描かれていました。

こうして、文字のページと絵のページが交互に出てきます。
くらやみでないている虫
林の中でないている虫
川の岸辺、海辺、家の周りと
フィールド毎に描かれています。

そして、“虫がなく”という事についての解説のページ
それから、虫ごとの解説のページ。
ここには虫の鳴き声の楽譜が書かれています。

中々、これだけで聞き分けるのは難しいですが、
どの音の事かなぁなんて、イメージを膨らませるのが
また楽しい。
家族で会話の弾む一冊です。

松岡 達英 え  篠原 榮太 もじ  佐藤 聰明 おと  大野 正男 ぶん
1991年 福音館書店
なく虫ずかん (みるずかん・かんじるずかん―金の本)/福音館書店
¥1,365
Amazon.co.jp