10/29【女子陸上競技部】第41回全日本大学女子対抗駅伝選手権大会/於・宮城県仙台市
 
3位🥉 2時間5分21秒
(村松灯-太田-荒田-中地-福永-小林)
 
 遠くなっていた頂が確かに見えた。そう感じられたレースだった。立命館は前半2区間で区間賞を取り首位を疾走。最終的には3位に終わったが、今後への希望が見えるレースだった。
 
 7連覇を狙う女王名城大。打倒名城大には先手を取ることが不可欠と、立命館はエース村松灯(3)を1区に据える前半重視のオーダーを組んだ。そして村松は名城大とのマッチレースを制し、トップでたすきを渡す。立命館としては3年ぶりとなるトップでのたすきリレーだった。
 
 
1区で名城大と競り合う村松
 
 村松からたすきを受けたのは立命館宇治高校の後輩である太田咲雪(1)。一度は名城大に差をつけられるも、意地のラストスパートを見せ、2区間連続での首位通過、そして区間賞。下馬評では存在感が薄かった立命館が、みごとに優勝戦線をかき乱した。
 
 
第2中継所、トップでたすきをつなぐ太田
 
 その後立命館は3区で名城大にトップを譲ると、5区では大東大にも先行を許し3位に転落する。しかし抜かれてもペースを落とさず、むしろペースを上げる場面すらあった所は、さすがの粘りだった。
 アンカーとしてたすきを受けたのは唯一の4回生である小林朝(4)。15秒先行していた大東大を追走し並ぶ。しかし競技場内のラストスパートまでもつれた勝負に勝てず、差しきられて3位という結果に終わった。
 
 レース後、村松は「優勝に届かなかったということは悔しかったが、全員が全員の力を出してくれた。次につながる3位だった」と語った。頂点は確かに見えたが、同時にその険しさも実感した今回のレース。富士山女子駅伝でさらにパワーアップした立命館が久々の日本一を勝ち取る姿が見たい。
 
 
レース後全員で記念撮影。
 
文・撮影:山本倭央