SUSHI&BEYOND (3) English family eats Spring-2
《English family eats the Spring.》つづき【以下ネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください】「日本を代表する「食のワンダーランド」”DEPACHIKA”を訪れた英国一家です。興味の赴くままアレコレ楽しんでいると、やんちゃ息子二人がイチゴにいたずらしそうになりました。そこへ、きちんとした服装の青年。きれいな英語で子供たちに話しかけてきました。あわてたマイケル夫婦は、お詫びにイチゴを買おうとしましたが、値段を聞いてびっくり仰天!」さて、この青年はなにもの?“Do you think he’s a food hall concierge?”「食品売り場のコンシェルジュかしら?」concierge [kɔːnsjéɚʒ|kˈɔnsièəʒ] 《名》コンシェルジュ(ホテルなどの)案内係、門衛 専門的なアドバイスをする人ホテルの「コンシェルジュ」は日本でも一般的に見られるようになりました。フランス語に由来します。本来は「ホテルの案内係」というだけの意味だったようですが、今ではいろいろな立場でサービスを提供する人をさすようになりました。(この先は、非常に早口でディクテーションが大変でした)“If he’s a kind of man who'd use children to make people buy expensive strawberries,we can't let our guard down around him.Leave this to me.I’ll turn the tables on him.”「子供たちを使って高価なイチゴを売りつけようとしているのなら、油断はできないな。僕に任せておけ。逆に利用してやる」“can’t let our guard down around~”⇒「ガードを下げることができない」つまりボクシングの用語ですね。「油断できない」という感じ。「油断できない」には”He keeps me on my toes.”という言い方もあります。“ I’ll turn the tables on him!”で「テーブルをひっくり返す」すなわち「状況を逆転させてやる」という意味です。“Hello there! I’m Michael Booth! My family and I are visiting from England. We came here looking for a tasty lunch, but I suppose, we are not used to how DEPACHIKA works.”「やあ~どうも!マイケル・ブースといいます! 家族で英国からやってきました。おいしいお昼ご飯を食べたくてきたんですが、なにぶん、デパチカのことはよくわからなくて“We are hungry.”「おなかすいたあ」“Do you have any suggestion?”「なにか、オススメはありませんかあ?」“O-Oh, yes. Hello, my name is Shimane. Well then, why don't I show you around?”「あ、そ、そうですか。私はシマネといいます。じゃあ、少しごあんないしましょうか?」まあ、早口で立て続けにまくしたててうまくシマネ青年を煙にまき、イチゴをごまかすことに成功したようです。Why don't I~?の構文は、疑問形ではありますが、実際にはLet me show you~と同じ意味をもつ婉曲表現です。字義通りだと「なぜ私がしてはいけないのでしょうか?」ですが、そこから転じて「だからさせてくださいね」という雰囲気になります。”I”の代わりに”we”や”you”を入れると、Let's~「一緒にやりましょう」と言う意味に使う口語表現です。あまり目上の人には使わないと思うのですが、シマネさんはこの表現がことのほかお気に入りの様子です。シマネさんは、とても日本の食べ物に詳しく、いろいろとお惣菜の説明をしてくれました。菜の花のおひたし。さわらの西京漬け焼き。ウドのサラダ。日本語でも説明するのがめんどうそうな代物なのに、シマネさんは落ち着いた柔らかな英語で滑らかに説明していきます。(以下の四角の中の部分、文字が多くて冗長ですので、読み飛ばしていただいて結構です。”Sushi & Beyond”には、このような日本の食材と文化に関するうんちくが必ず出てきます。これはこれで魅力のひとつなので、後ほどまとめて再掲しようかと思います)菜の花: rapeseed「アブラナ」は、”canola”とも言いますが、ここでは”rapeseed”と言っています(聞き間違いかと最初は思った)。“Before the rapeseed blooms, the buds are boiled in dashi broth then eaten.”「出汁」はこのアニメでは”dashi broth”と表現されています。”broth”とは、肉や魚、野菜からとるブイヨン、スープのことです。和風だしはカツオブシやイリコ、コンブから出汁をとりますが、うまみの元はたんぱく質の分解したイノシン酸やグルタミン酸などのアミノ酸の複合体ですので、洋風のダシ(アニメではこのほかにトマトやチーズも「うまみ」の元として引き合いに出されています)も結局は同じことだ。というのが”Sushi and Beyond”のテーマのひとつです。さわら: Sawara mackerel“A sawara mackerel pickled in a saikyo-miso. The kanji for sawara literally means “spring fish” and it’s a seasonal ingredient now. Flesh sawara is eaten sashimi or pickled in vinegar, but my recommendation is grilled sawara pickled in saikyo-miso like this.”「さわら」はそのまんま”sawara”ですが、サバ科ですので、”mackerel”と付け加えてあります。漢字で書くと「鰆」ですので、文字通り”spring fish”ですね。”literally”「文字通り」という表現は、例えば自分の名前を説明するときに使えます。 “pickled in vinegar”「酢でしめる」”pickle”と言うのは「漬ける」という意味です。ピクルスのpickleですね。さわらは身われがしやすく鮮度落ちが激しいので、岡山などの地元のほうでしか生で食べられなかったのですが、最近は保存技術が上がったおかげで刺身や寿司のネタにもなってきました。ウド: wild plant called Udo“A wild plant called Udo which sprout all over the ground at this time of year. For Japanese, it’s one of the aroma that makes you think of springtime.”ウドもudoです。”wild plant”「野草」として紹介されています。”It’s very crispy like daikon radish.” “It has a very distinctive aroma.”「大根みたいにシャキシャキしている」「独特な香りがある」などと表現されています。マイケルはいろいろな食べ物の情報を仕入れることができてことのほかご機嫌。・・・しかし、この青年の正体は本当にコンシェルジュなのでしょうか?このあとマイケルはフードジャーナリストとして最大の危機に見舞われることとなります。Stay Tuned!つづく!