日記:お客さんになって思ったこと | バーレスクダンサーRITA GOLDIE

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RITAです。

 

 

最近たくさんのステージを観る機会に恵まれ

感性をたっぷり刺激してきました。

 

香港湾仔(ワンチャイ)のバー、Ophelia(オフィーリア)でのショーパフォーマンス。

 

マカオのThe House of Dancing Water。こちらは2回目。

 

360度回転劇場 IHI STAGE AROUND TOKYOで公演中の「髑髏城の七人」などなど。

 

ステージ以外にも、今年は忙しくても映画をできるだけ観るようにしよう!と決めているので

例年よりも映画館に足を運んだりしています。

 

 

ここ2、3年のあいだ

目の前のタスクに追われる毎日で

 

純粋にステージを楽しむこと、お客さんになることをすっかり忘れていたように思います。

 

もちろん、気になる舞台には足を運んでいましたが

 

どうにかして学ぼう、自分のステージに活かそうという気持ちが強すぎたのかもしれません。

 

自分のショーに対する気持ちが息苦しい。

そういう状態になるのが嫌で

考えるのをやめて自由にやってみた結果

 

自分のステージを良くしていくのに大切なこと、

それは

 

勉強する姿勢や

分析すること以前に

 

自分自身がもっともっとお客さんになって

たくさん感動することなんじゃないかと思ったんです。

 

お客さんになる時は、

自分が何者であるかを忘れて

流れてくる音楽に身を委ね

ストーリーの起承転結に一喜一憂して。

 

 

ステージは私にとっては癒しであり、興奮剤であり、忘れ去っていた記憶の中に自分を吹っ飛ばすものだったり、見知らない誰かの人生に思いを馳せるものだったり。

 

非日常であり感情を揺さぶるものです。

 

そうだったんです。

思い出しました。

 

 

だけれど、私って昔からそうだったかな?と思い返してみたら

 

はじめからずっと舞台の楽しみ方を知っていた訳でもなく、ダンスとか演劇とかいまいちピンときていなかった時代がありました。

 

幼稚園に入る前のバレエの発表会での先生の踊りとか、高校生の時に観た能と狂言、今ならもっと楽しめただろうなと思う。

 

良く分からないながらもいろいろなものに触れていくうちに

アンテナが刺激されて

感度が高まってきたような気がします。

 

感度は、磨くものなのだと思います。

 

 

バーレスクダンサーとして舞台に立つようになってよかったこと、

そのひとつは

誰かのステージを観ることが前よりずっと楽しくなったこと。

 

 

ステージは誰かを救うものである。と確信を持っています。

少なくとも私はステージによって救われた一人だから。

 

自分自身がステージを観ることで

羽を休めたりたくさんエネルギーをもらって

今日まで生きていてよかった、とまで思ったり

お腹の底が熱くたぎってきて、おおお!頑張ろう!!という気持ちになったことがあるから。

 

そしてステージに立つことで、

お客さんからの拍手や声をもらうことで救われている。

 

観客席で救われ、ステージの上で救われ。

不甲斐ない自分に、

ステージは内側からも外側からも

強くあれと言ってくれている...

 

目の前にいる人と、ステージを通してもっともっといろいろな感情を交換していける

そんな人になりたい。

 

 

気持ち新たに、頑張ります!

 

 

 

ちなみに、どんなものを観たか簡単に紹介しますね。

 

香港のOpheliaは、オーストラリア出身の天才デザイナー、アシュレー・サットン氏が手がけたバーのひとつ。他にはバンコクに20軒ものレストランやバーがあるそうです。

 

 

店内に足を踏み入れた瞬間、空気が一変して妖艶な世界になります。

内装へのこだわりが強く、椅子や机、カウンター、装飾品などは全てこの世界観を作るために用意されたものなんだなという...まさに唯一無二の空間といった感じでした。

 

ショーがあると聞いていたので、ショータイムに間に合うようにステージに一番近い席を予約。

 

現在は曜日ごとに違うテーマのショーをやっているようで私が訪れた日はアリスがテーマのショーでした。

 

衣装や音楽がとっても好みだった!

 

お客さんの層は若く、おしゃれをした20代がメイン。

ショーチャージはなく、飲食代とタックスのみというバー形式だからかもしれません。

 

ずっと居ても心地が良く、飽きさせない異世界。

とにかく目の保養になりました。

 

 

 

マカオのThe House of Dancing Waterは以前の職場のお客さんに勧められ一度観てからずっとまた観たいと思っていたショーでした。

 

 

 

元シルク・ド・ソレイユの舞台美術監督フランコ・ドラゴーヌ氏が手がけています。

三人の男女を中心とした、愛がテーマの物語が繰り広げられる水上ショー。

 

製作費は20億香港ドル。使用する水の量はオリンピックのプール5個分以上だそうです...

(この規模になるとどうしても数字的なところも気になってしまう)

 

使われる音楽やストーリーには中国テイストがふんだんに盛り込まれてます。

 

一回目は装置の凄さやこれでもかという華やかさとスリリングな演出にただ圧倒されるのみでしたが、2回目の鑑賞なので一人一人の動きに注目して観たりすることができました。

 

水に飛び込んだり、高所から飛び降りたり、肉体的にとってもキツいパフォーマンスであろうのに

観客席へのユーモアを忘れない演出を入れてオーディエンスに緊張感を与えすぎないようにしているのかなんて思ったり。

 

これだけの規模のステージを観ることはなかなか無いので、このためだけにあらためてマカオまで足を伸ばしてよかった。

また観にくることができる時まで、心の支えにしようと思います。

 

 

 

360度回転劇場で公演中、

劇団新感線の作品「髑髏城の七人」は

シーズン「花」「鳥」と鑑賞しました。

 

 

大筋の流れは同じですが(「花」「鳥」「風」「月」と4シーズン、どれを鑑賞しても大丈夫)

シーズンごとに出演俳優がガラリと変わり、演出も別物。

それぞれに違う作品として楽しめました。

 

客席は360度の舞台とスクリーンに取り囲まれていて、俳優はぐるりの舞台を余すところなく縦横無尽に馳け廻る。

 

座席の回転と疾走感ある映像によって更に感じるのだろうか。

テンポ良くスピード感があり、ストーリーを最後まで走り抜けていくようでした。

 

 

 

いずれもバーレスクショーとはまた別の舞台の世界ですが、大変刺激になりました。

 

今回は軽い日記のつもりが

大変長くなってしまいました。

 

皆様も、

「あんなの観たよー」

「これがおすすめ」

というのがありましたら教えてくださいね。

 

また、お会いしましょう。

 

 

RITA