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DELE受験レポート(1:筆記試験の巻)

みなさん、こんにちは! RITAの児玉です。

先週末、スペイン文部省認定のスペイン語試験、DELEを受験してきました!

DELEとは、"Diplomas de Español como Lengua Extranjera"の略です。


どんな表現が試験に出てきたか?というと、例えば

"hablar sin ton ni son", "darse un chasco", "alma de cántaro",

"dar una cabezada", "estar a dos velas"...などがありました。

全部わかったアナタ! かなりのツワモノです。最上級をパスできるのでは!? わからなかった方、スペイン語って奥が深いですよね。恥ずかしながら、私も聞いたことのないものばかりでした。


さて、読者のみなさんの中には、すでに各級をお持ちの方や、興味はあるけど未受験の方など、いろんな方がいらっしゃることと思います。DELEは、スペイン語圏では留学や就職、海外派遣選考などの目安に使われていて、世界どこでも通用する、一生モノの資格です!今日は簡単に、DELEの説明&受験した感想をお伝えしていきます。


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◆レベルは6段階。A1(入門)、A2(初級)、B1(中級)、B2(中上級)、C1(上級)、C2(最上級)に分かれています。

詳しくはコチラ⇒ 【DELEの公式サイト】http://dele.jp/


ちなみに私は昨年の5月にB2を取得し、同じく11月にC2で不合格、今年の5月にC2を再チャレンジしたところです。

Preparacion al Diploma de Espanol,Nivel Superio.../Pilar Alzugaray

【DELE C2レベル対策問題集】
¥2,268 Amazon.co.jp

◆試験当日の時間割(2011年5月、C2の場合)

【筆記試験】

8:30 集合

9:00 -11:00 読解(60分)・文章表現(西作文)(60分)

11:00-11:30 休憩

11:30-12:15 聞き取り(45分)

12:15-13:15 文法・語彙(60分)


※口頭試験の時間割は受験者によって異なり、当日と翌日に振り分けられます。(詳しくは、次の記事でご説明しますね。)


◆試験の内容


1)読解では、長文が3題。

テーマはメキシコのコーヒー・チェーン店"Café Gourmet"が成功した理由他。

もう1題は、コロンビアの作曲家に対するインタビューで、質問者の発言と回答者の発言を適切に組み合わせるものでした。


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2)西作文は2種類。1つはフォーマルな手紙で、2択。私は「搭乗予定のフライトが説明なくキャンセルになり、空港で夜を明かした。航空会社宛に事情説明を求め、予定外の出費を補償するよう請求すること」を選択しました。


もう1つは一般的な作文で、3択。私は「仕事で滞在するなら、Madrid, Buenos

Aires, México, Santiago de Chileのうち、どの都市を選ぶかとその理由、文化理解のために現地で何をするか、完全に現地人化したいかどうかとその理由」を選び、訪れたことのあるチリのサンティアゴについて書きました。


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3)聞き取りは4題。"helecho"(シダ)の栽培方法、インターネット上の著作権管理団体の活動についてなど。なんと、最初の1題は強いアンダルシア訛り!2回読まれてもよくわからず、のけぞりました。

実は、受験者の中にスペイン帰りの友人がいたのですが、彼女も聞き取りにくかったとか。他、ラテンアメリカ各地のアクセントで出題されました。


4)文法・語彙もクセモノです。メキシコ留学中には耳にしなかった慣用句のオンパレード!しかし、対策問題を何回かやって養ったカンと、前後の文脈から推測できたものもあったので、やはり過去問などで多くの例に当たっておくといいですね。


◆事前の対策


1)下記のサイトで、過去問題をダウンロードできます。リスニング問題も。どのレベルを受けるか迷ったら、一度ご自分でチャレンジしてみては?
【DELEのモデル試験問題】

http://diplomas.cervantes.es/candidatos/modelo.jsp


2)この記事の前半に載せた問題集(写真)は一例です。過去問ではもの足りない、または、徹底的にDELEをマスターしたい方に。

【対策問題集】

"Preparación al Diploma de Español, Nivel Superior C2"(Edelsa)他

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筆記は半日がかりで、とにかく長い!ため、集中力が必要です。時間配分も重要で、例えば読解(60分)は4問あるので1問につき15分、など目安を決めて取りかかりました。30分間の休憩では、気分転換に&小腹を満たすため、カツ丼(小)を食べて景気づけしました(笑)!


受験のチャンスは、地域によって年1~3回。目標があると、学習のモチベーションもグンとあがりますよね!まだ受験したことのない方、次回トライしてみてはいかがでしょうか。結果発表は3ヶ月後、私も受かるまでがんばります! 


次の記事では、口頭試験についてお伝えします☆

(ブログ編集:児玉)


第2回 RITAお食事会 (六本木)

みなさん、こんにちは!

すっかりあたたかくなり、過ごしやすい毎日になってきましたね!



さて、そんな晴天に恵まれた先週515日、日曜日。第2回 RITAお食事会を開催しました。

2回目となる今回は、事前にRITAメンバーに行ったアンケートを参考に、予算や場所、開催日などを決定しました。第1回目の開催が平日夜だったこともあり、今回は休日お昼の開催となりました。

場所は六本木、ミッドタウンからほど近いCuban Bar & Grill “LA GORDA” 

こちらの2階フロアを貸し切り、RITAメンバー17人が集まりました。

RITA
[ 写真: 六本木のCuban Bar & Grill “LA GORDA” ]


今回はフロアを貸し切りということで、持ち込んだラテン音楽を流してもらえたり、お店のマイクをお借りして、参加者全員が自己紹介をするなど、大変盛り上がりました!

大勢のみなさまにご参加いただいているので限られた時間内に全員とお話をするということはなかなかできませんが、こうしてみなさんの自己紹介を聞くことで、お互いに理解を深めることができたと思います。スペイン語を学ぶきっかけや、目指すところは様々ですが、スペイン語と関わっていきたいという思いは一緒。多くの方々がお互いにつながりを広げていくことはRITA発足の目的のひとつでもあります。



そして今回ご参加くださったアルベルト松本先生から下記のメッセージをいただきましたのでご紹介させていただきます。




「第2回目のRITA食事会に参加して、改めて多様な人材がいることに感激した。大学のときからスペイン語をやっている人もいれば、第2外国語からあるきっかけでスペイン又は中南米を発見したもの、独学で自分の専門に活用しているもの、仕事上必要になりスキルアップしたいもの、仕事では使っていないものの本当はスペイン語に関係する仕事に就きたいもの、様々である。

こうした交流を通じて互いに刺激し合ったり、今の市場の動向を確認したりすることが大いにできる会合であり、先輩後輩という上下関係をあまり意識せずふれあえる場だと思う。今後は、スペイン語関係と関わっている人たちのちょっとした体験談や、旅行の「成果(感想)」等を紹介することも良いかもしれない。」
アルベルト松本 イスパニカ講師(神奈川大学&静岡県立大学講師


アルベルト松本先生にはRITAの今後の在り方や、活動についてのアドバイスをいただいたり、スペイン語関連の情報をいただくなど、いつも大変お世話になっています。本当にありがとうございます!



RITAの活動はまだまだ始まったばかりです。みなさまからも、RITAでやってみたい活動やアイディアがございましたらぜひ、お知らせください。RITAメンバーが協力し合って今後も末永く続くサークルにしたいと思っています。ぜひ、今後ともよろしくお願いします!


(ブログ編集:佐藤)












ラテンアメリカ・チャリティ・ビュッフェ・ディナー

みなさん、こんにちは!RITAの児玉です。

みなさんは、この連休をどのように過ごされましたか?

私は島根の石見銀山と隠岐の島々へ行き、千葉に戻ってからは岡本太郎展などアート鑑賞、そして新たに通い始めた通訳クラスの予習、etc.とグイグイ活動しています。


さて、RITAのブログも元気に復活です!あるスペイン語通訳の先生から、チャリティ・ビュッフェのご案内を頂きましたのでご紹介させていただきます。


「Todos con Japon 皆、日本と一緒に」

日本に住むラテンアメリカ出身の有志の皆さんが企画されたイベントです。

5月21日(土)18時30分から、メキシコ大使館内「エスパシオ・メヒカーノ」(東京都千代田区永田町2-15-1)で開催。当日は各国のお料理や、ラテンアメリカ音楽などのエンターテイメントが楽しめます!参加費1万円は、全額が日本赤十字社に寄付されます。


お申し込みは、①参加者人数・お名前 ②ディナー・チケット郵送先住所 を

Eメールで todosconjapon2011(a)hotmail.com (主催者)まで、お知らせください。※上記アドレスの(a)を@に変えてお送りください。




RITA-Todos con Japon1


RITA-Todos con Japon2














日本でスペイン語学習を活かす 〜在日ラテン人との交流〜 その4

みなさん、こんにちは!

これまで3回にわたってお送りしてきた「日本でスペイン語学習を活かす~在日ラテン人との交流~」シリーズ。残念ながら、今回が最後となってしまいました。日本で暮らす外国人家庭は様々な問題や事情を抱えており、それは、子供の不就学問題にまで発展していることが大竹さんの話で分かりました。では、なぜこのような事が起きてしまっているのでしょうか。実態を知った大竹さんにズバリ聞いてみました!

田村:大竹さん、今までのお話から、日本で暮らす外国人児童には問題が山積しているという実態が分かりました。問題といっても、その種類や程度は様々だと思いますが、大竹さんの中で特に印象に残ったケースや驚いた出来事などがあったら教えて下さい。


大竹さん:「どうして日本語を勉強しないといけないの?」、困難にぶつかった時などに、子供たちから時々言われた言葉です。「いつかは国に帰るんだから、日本語を勉強したって無駄じゃない。日本の学校の勉強をしたって無駄じゃない」。
親も「日本にいるのはお金を稼ぐため。いつかは国に帰るから」との考えから、子供を学校へ通わせなかったり、勉強を推奨しなかったりというケースが多くあります。しかし実態は、目標としていた金額がなかなかたまらず、ズルズルと滞在が長引いてしまったりします。一度帰国しても、そちらでなかなかいい職に就けず、生活のために再び日本へ戻ってきて、少しお金を稼いではまた本国へ帰っていくというように、何度も日本と本国を往復する人が多いのです。すると子供たちは、本国でも日本でも満足に学校に通う事が出来ないまま、学齢期を過ごすことになります。

田村:外国人家庭には、そういった隠れた実情があったんですね。でも、子供は親の母語と日本語の2カ国語に接することが出来るのですから、語学面では恵まれた環境にあるような気がしますが。

大竹さん:このような子供たちは、母語も日本語も中途半端(聞けばわかるが自分から十分な表現ができない、文字の読み書きができない)なまま大人になってしまいます。親や周りの大人と十分なコミュニケーションが取れればいいのですが、概して周りの大人は共働きで忙しく、子供は家の中で一人で過ごしたり、小さな兄弟のみで過ごしたりすることが多いので、オーラル・コミュニケーション能力も完全ではなかったりするのです。何語であれ、きちんと「母語」だと言えるレベルで言語が身についていないと、思考能力や理解力が伸びないそうです。

田村:なるほど。人間は「母語」をきちんと身につけていないと、他の能力にも影響してくるんですね。一つ勉強になりました。色々な言語を覚えても、どれも中途半端では意味がないということですね。

大竹さん:いくら3言語話せると言っても、それぞれが中途半端なレベルでは、一つの言語をきちんと身に付けた人とは、長じてからも同じレベルで理解したり思考したりできないと言われています。彼らの場合は、上手くするとバイリンガル、トリリンガルになれる可能性のある一方、下手をすると、何語もきちんと身についていない「ノンリンガル」になってしまう環境にいるのです。

田村:ノンリンガルですか。確かに、そっちの方向に転落してしまったら、恐ろしいですよね。バイリンガルになるのは、私が思っていたほどそう簡単ではなかったんですね(笑)。


RITA-愛知県の外国人登録者数


大竹さん:今回紹介できたのは、たくさんある例のうちのほんの一部です。一年間の実習を通じて、たくさんの、そして根深い問題がいくつもあることを知りました。

田村:そうなんですか。でもどうしてこの日本で、外国人はそんなに数多くの問題を抱えているんでしょうか。何か、共通する原因があるんでしょうかね。

大竹さん:それらの問題をつきつめて考えていくと、日本政府の方針と「入管法」(入出国管理及び難民認定法)の問題へと行き着きます。

田村: 政府方針と「入管法」に原因があるんですか?

大竹さん:「入管法」が1990年に改正されて以来、日系人とその家族は日本へ移住し就労することが可能になりました。そして日本は、不足しがちだった労働力を手に入れることができるようになりました。しかし、この裏には多くの外国籍の子供たちの犠牲があります。

田村:子供たちの犠牲とは?

大竹さん:政府は「日本人ではないから教育を受けさせる義務がない」と考え、親たちは「いつか本国へ帰るから日本語を学ばせたり無理に学校へ行かせたりしなくてもいい。学校へ行くお金があれば送金や貯蓄に回したい」と考えます。効率よくお金を稼ぐために、休日や夜間も働き十分な子育てができず、国へ帰るのか日本に永住するのかも決められないまま、どちらの生活にも基盤を持てないという状況にいる人が多くいます。親が将来のビジョンを描けなければ、子供たちは腰を据えて勉強できません。「今の苦労は何のためだ」と感じて、先の「どうして日本語を勉強しないといけないの?」という言葉になってしまうのです。

田村:そうだったんですか。子供の教育問題が、政府や親の事情から来ているなんて、なんだか複雑な気分ですね。確かに、子供たちが裏で犠牲になっているという大竹さんの言葉、納得できました。でも、こんな実態を目の当たりにされて、大竹さんは正直どう思われましたか?

大竹さん:日本は、安価な労働力だけを手に入れておいて、それで満足していていいのだろうか。「外国人」とはいうけれど、そもそも日系、日本人の子供たち。次の世代にまで移民問題を引き継いでいいのだろうか、と考えた一年でした。子供にどんな教育を受けさせたいのか、または受けさせたくないのかは個人の選択でいいのですが、せめて日本の学校教育について知る機会と受け入れる体制を設けるのは、受け入れ側の義務だという気がします。

田村: たしかに。外国人労働者を受け入れるのであれば、その人の生活や家庭、子供、学校教育など、幅広い範囲をフォローする責任が受け入れ側にもありますよね。外国人児童というと、私の身近にはない分野ですが、深く考えさせられるテーマでした。大竹さん、今回は貴重な体験と興味深いお話、本当に有り難うございました。また機会がありましたら、是非宜しくお願いします!



体験談募集中!

みなさんも”RITA”で体験談を語ってみませんか?
テーマはスペイン語、ラテン文化圏にまつわることなら何でもOKです。お仕事や留学、旅行などなど。日常生活で起きたことや、最近気づいたこと、面白かったことなどでも構いません。是非みなさまの情報をお寄せ下さい!お待ちしています☆

日本でスペイン語学習を活かす 〜在日ラテン人との交流〜 その3

みなさん、こんにちは!

全4回にわたってお送りする「日本でスペイン語学習を活かす~在日ラテン人との交流~」シリーズ。これまで大竹さんには、愛知県保見にある「ことばの教室」に入ったきっかけから、教室の構成、実習の内容に至るまで、詳しく教えて頂きました。今回3回目は、大竹さんが実習現場を通して知った、外からはなかなか見ることのできない外国人児童の抱える問題や事情について聞いてみました!

田村:大竹さん、今までのお話を伺っている限り、「ことばの教室」での実習は盛り沢山で、とても充実していたようですね。新たに得たことも沢山あったのではないでしょうか。


大竹さん:それだけに充実した実習でしたが、「楽しかった・いい経験だった」だけでは終われない面もありました。ここで私が得たものは、日本語教師としての経験や技術ではなく、むしろ外国人たちの現状と問題について知る機会でした。

田村:外国人の現状と問題ですか。彼らと実際に接する機会がないと、なかなか知ることができないですよね。では、大竹さんが見たケースを具体的に教えて下さい。

RITA-大竹さん第三回

写真:大竹さんが一年間の実習の最後に受け取ったプレゼント。思い出の写真と手紙。


大竹さん:ある日、教室に小学校6年生の女の子が入ってきました。彼女は生後間もないころから日本に住んでいたそうなのですが、親が「日本の学校に通わせるとお金がかかる」と思い込んでいたため、6年生になるまで一度も学校に通ったことがなく、毎日家で下の兄弟達の世話をしていました。最近になって、義務教育期間であれば学費などはかからないという話を親が聞き、6年生になって初めて小学校に通う事になったのです。しかし彼女にとって、学校で勉強をしたり、大勢の他の子供たちと過ごすのは初めての経験でしたので、最初は集団生活にも戸惑っているようでした。年齢的には6年生でしたが、ひらがな・カタカナの読み書きや、2年生程度の計算(掛け算など)から勉強を始めました。

田村: 小学6年生まで学校に通わせてもらえなかったなんて、正直驚きました。外国人家庭では、そんなことが起きているんですか。

大竹さん:保見地域では、学齢期の外国籍の子供たちが平日の昼間(学校がある時間帯)に、団地の公園や広場などで遊んでいる姿を見かけることがあります。いわゆる、義務教育を受けていない子供たちが結構いるのです。学校や行政側も「外国人であるから義務教育を受けさせる義務はない」という理由から、不就学児の問題にはあまり積極的ではありません。

田村:日本の義務教育は、外国人だと義務ではないんですね。それにしても、外国籍という理由で、学校や行政が不就学問題に乗り出さないとは、日本人として少し残念な気がします。他にはどういったケースがありましたか?

大竹さん:「家でご飯を食べたことがない」という中学生の男の子がいました。詳しく聞いてみると、朝食はいつも抜き、お昼は学校の給食、夜は家に置いてあるお金を持って近くのコンビニなどに行き菓子パンを食べるため、家で食事をしないということでした。この子の場合も親が仕事で忙しくあまり家にいないため、食事の用意ができないのです。中学生の男の子と言えば育ち盛りの食べざかり、栄養のあるものを十分食べるべき時期ですが、この子の場合は学校の給食が唯一の栄養を考えた食事でした。この子は、いろいろな都合で教室に来られない日も多かったのですが、先生方は「給食を食べるためにだけでもいいから来てほしい」と嘆いていました。

田村:家で食事をしたことがない子までいるんですか。この男の子のようなケースはそう多くあって欲しくないですが、実際のところはどうなんでしょうか。

大竹さん:この子の例に限らず、親が二人とも無理をして夜勤をしたり、休日返上で働いているため、子供の教育にエネルギーを注げない家庭は多くありました。これは、外国人児童に限らず、日本人の子供たちも抱えている問題でしょう。

田村:確かに、言われてみればそうですね。

大竹さん:しかし、より安い賃金で働いているうえ、そのお金を貯金したり、少しでも多く母国に仕送りしたいと考えている外国人家庭では、より深刻です。日頃親と十分にコミュニケーションのとれない子供たちは寂しさからか、学校で先生に甘えたがったり、注目してほしいがために拗ねてみたり、悪戯してみたりすることもありました。

田村:なるほど。外国人児童が抱えている問題は、在日外国人労働者が置かれた厳しい環境や事情からきていることが分かりました。ただ、罪のない子供たちに社会のしわ寄せが行ってしまうとは、なんともやりきれない気持ちです。こういった問題が起きないためには、どうすればよいのでしょうか。何か解決策はないのでしょうか。次回はいよいよ最終回、大竹さんに問題の核心に迫ってもらいます!お楽しみに☆


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