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雲と空

ことばと風景 - そして ― 私

 

 なにものの重たさを容れ陽だまりは

 かくも静かにくつろいでいる

 

  陽が当たっている

  そこだけが

 

  有刺鉄線が囲む

  空地の隅

    そこだけに陽が及ぶ

 

  枯草がうなだれ

  ない風に身震いする

 

  在らぬことの

  在らぬものの

  息づきが 

  そこに 在る