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雲と空

ことばと風景 - そして ― 私

 

 姉も逝き父母もとっくに在らざれば

 ふるさととはいえ 他郷の風情

 

   駅前広場は様変わり

   駅裏横丁は整理され

 

   あの懐かしい

   ふるさと は消された

 

   立ち寄った旅行者として

   わたしは偶された

 

   "標準語”で話す若者の

   微妙なこの地方のアクセント

 

   わたしの「望郷」は

   いくぶん哀しげに

   俯いて

   痛がっていた