星のかけら
星のかけら
裏の倉庫の竹ほうき
よかった
まだあったのか
今日は星の降る夜だから
これが必要なんだよな
夏休み
ほうきで空を掃きながら
たゆたう蛍を捕まえたんだ
飛んでくる星だって
きっと捕まえられるだろう?
夜空も果てなく思わなかった
何でもできると思っていたな
星のかけらと思っていたのは
よく見りゃただの星クズだ
木曜日
2時間目が似合いの「生活」
人はみんな呼吸をします
吸い込む空気は鼻から肺へ
夏の夜だけ鼻から心に
「宇宙飛行士になりたいな」
半袖 背中に飛びついた
すーんと風に吹かれて揺れる
ホタルブクロと龍のひげ
素敵な夢だと笑ってた
夜空も果てなく思わなかった
何でもできると思っていたな
大きな手だと思っていたのは
この手が小さいだけだった
ほうきについた 星のかけら
そうっと
つまみ上げてみる
止まったまま 止まったままだ
逃げないように虫かごへ
いつまで光ってくれるだろう
夜空も果てなく思わなかった
何でもできると思っていたな
星のかけらと思っていたのは
よく見りゃただの星クズだ