R+T 作品の棚 -13ページ目

いなかった

いなかった





いつものように 

「あのさ」って

声をかけたら

いなかった


隣にいたはずなのに

気が付いたら

いなかった


「時」のせいとは

言わせやしないさ

失ってから気づくとか

陳腐で話になりゃしない


「愛してる」って 

言い切れそうだ

君がいない

今だから




いつの間にか 

離れていって

気が付いたら

いなかった


もう一度だけ 

前横後ろ

やっぱり君は

いなかった


こうなることは 知っていて

これまで放っておいたのか

それとも君は 知っていて

それでもやっぱり 去ったのか


「愛してる」って 

言い切れそうだ

君がいない

今だから