5月の「粉瘤」切除に続いて、右上腕に長いことあった「しこり」を切開してとった。


酒とサウナのない日々が再び。


今回の手術は、粉瘤をとった後に、何気なく

「これは何でしょうかねえ?」

と医師にたずねたのがきっかけで、

「うーん、粉瘤よりこっち先にとったほうがよかったかもね。たぶん大丈夫だと思うけど、悪性の可能性がないわけではない。または、悪性になる可能性もある。」

と回答された。

自分でも思ってもいなかったくらい、このことにまったく動揺しなかった。

ただ、「とったほうがいい」とこのタイミングで言われたのもなにかの「縁」みたいなもんだろう、とっておくか、と感じたので、そうしてみた。


苦しかったり、痛かったらするのはイヤだな、と思うのだけど、「死ぬかもしれない」ことへの恐れはまったくないのだ、とよくわかった。

唯一の心残りは両親より先に死ぬことだが、お世話は姉たちがなんとかするだろうから、他人や子らに迷惑はかからんだろうし。

やりたかったことはあるけど、それとていつになってもキリのない話。

仕事にいたっては、まったく心配していない。

会社員の仕事なんてそんなもんだ。

どんなときでもなんとかするのが会社ってもんでしょ。


結局のところ、切除した「かたまり」は、「牛脂」そっくりで、医師によるとまず間違いなく

「ただの脂肪のかたまり」

組織検査には出すが、心配ないだろうとのこと。 

筋肉に癒着していたので、傷はかなり深く、痛みもあるけど、まあ、がまんできないほどでもない。


体のなかも、そとも、要らんもんは切り捨てて、身軽になって、やりたいことだけやってやろう、と決意を新たにしたのである。